科学新聞社から、カイロジャーナルが送られてきました。
その中に、治療技術で悩む前の義務、なぜ検査が必要なのか?と言うコラムがありました。
手技は違えど、コラムの中には、私がいつも臨床で大事にしている事が、書かれていました。
コラムに書かれている記事の検査は、動的触診のことを指しています。
我々鍼灸で言えば、証を立てたり、機能の評価と言う言葉に置き換えられるかもしれません。
我々のような職業は、患者さんが来てくれてナンボ!です。
一回でも多く、いつまでも通院していただければ、院の利益になることは間違いありません。
いくら凄い技術を持っていても、患者さんが来てくれないと潰れてしまいます。
ただし、我々の仕事は、患者さんを居つかせることが目的ではありません。
自分の治療の適応外と判断したら、速やかに他科の受診を勧めるのは当然です。
効かない治療を続けることは、何のメリットもありません。
その為には、治療を開始する前に全体像の把握、患部の的確な観察が必要です。
更に付け加えれば、禁忌症の可能性があるかどうかまで観察し、臨床を展開しているかどうかは、もっと重要な事だと思います。
そうすることで、下の画像にあるように治療がスムーズに行え、結果が早くでることになるのです。
治療技術で悩み、セミナーばかり出ていても、このような部分が出来ていないと、患者さんとの信頼関係が築けるはずはありません。
そこに気づくと、抱えている悩みが解決し、臨床家として一皮も二皮も剥ける事ができるかもしれません。
つくづく、臨床の現場は地味な事の繰り返しであり、派手なことなどする必要はないのだと思います。
カテゴリ:治療室こぼれ話
ebara / 2015年07月07日(火) 13:25