中学2年の野球部員。
両足の舟状骨付近の痛みで来院。
春季大会にてベスト8に残っており、明日の試合で更に上位を目指して、練習にも相当熱が入っているようです。
患部に顕著なジャンプサインあり、レントゲン検査をすれば、有痛性外脛骨と言う病名がつくかもしれません。
外脛骨が無ければ、違う病名がつくでしょうし、無痛の外脛骨もある訳です。
このような痛みでも、構造破綻=痛みと言う図式は成立しませんね。
赤い印で囲んだ物が外脛骨
このような症状は、偏平足と深い関係あるとも言われます。
縦のアーチの低下は、舟状骨の膨らみを強くする傾向になり、その膨らみが靴などに干渉するのでしょうか?
後脛骨筋が、舟状骨に付着しますので、この筋肉と深い関係があるとも言われます。
この筋肉の活動性のTPは、足の冷え症などと深い関係にあるとも言われます。
内くるぶし近くでは、表層に近い箇所を通っていますが、下腿部分では中心部にあるので、手技のみによる治療では、直接アプローチするのは難しい筋肉です。
いずれにしても、偏平足は親譲りのようです。
なんせこの患者は、番長の長男ですから ( ̄∀ ̄;)汗
もちろん、診療報酬など発生する訳ではありません!
後脛骨筋
カテゴリ:治療室こぼれ話
ebara / 2008年05月09日(金) 22:01