アキレス腱周囲炎はオーバーユース症候群のひとつで、スポーツ障害の頻度の高いものです。
運動量と発症には密接な関係があり、不適切なトレーニング方法や、また、靴の不適合や扁平足などの 足部変形も原因のひとつになります。
繰り返しのストレスによりアキレス腱に微細な部分断裂が繰り返し生じており、腱の変性が認められます。
症状は、踵の付着部から上方2〜6cm部分のアキレス腱が腫れ、押さえると痛みが増強します。
運動したあとや朝起きた時の歩き始め に痛みが強く、症状が進行すれば安静にしていても痛いことがあります。
アキレス腱周囲炎と呼ばれる痛みの多くは、下腿に出来たトリガーポイントが原因です。
トリガーポイントの治療には、関連痛の理解がないと的確な治療が行えず、痛みは、なかなか良くなりません。
また、関連痛が生じると、痛みを感じているエリアの筋肉にも、新たなトリガーポイントが発生しま すので、二次的なトリガーポイントの発生によって、またこのトリガーポイントが関連痛を起こし始めるという複雑な痛みの構図が出来上がりますので、筋膜性疼痛症候群(MPS)、の考えに基づき、悪くなっていると考えれる筋肉、専門用語で罹患筋(りかんきん)と呼びますが、それを見つけ出し、罹患筋の中にできたトリガーポイントを鍼や道具、手を使って治療します。
ま た、痛みに限らず、患者様が訴える痛みや症状には不安や恐怖が大きくかかわっています。
この不安や恐怖が無くなった時に、人は自然治癒力を最大限に発揮で きる状態になると考えます。
必要と判断した場合は、痛みが再発しにくいように、メンタルケア、生活習慣などの指導を行います。
下の図のように、 赤いエリアが痛いと思う場合でも、実際は×のマークが痛みの発生源ですので、そこの治療が必要です。このような現象を関連痛と呼びます。
【イラスト図出典:『Myofascial pain and Dysfunction The Trigger Point Manual』 より引用 】
京都で、アキレス腱炎、アキレス腱周囲炎の症状でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
ebara / 2014年09月29日(月) 13:38