痛みに関する話題を綴った日記です。
光文社新書『押川先生 抗がん剤は危ないって、本当ですか?』より。
患者さんが勉強をすることは大変です。
「先生にお任せします」と言った方が楽なのでしょうけれども、私は「そういう人ほど治療は失敗します」と伝えています。
がん治療では患者さんが努力する余地がたくさんありますし、本人の積極性があればより良い方向に治療が向かうと言うことを知ってもらいたいのです。
上の一節は、医療に携わるものとして実に頷けるお話です。
ガンを痛みや他の症状の治療に置き換えてください。
痛みや自分を苦しめる症状に関する知識を学び、自分で積極的に出来ることを行うことは、とても重要な事なのです。
先生、早くトリガーポイント鍼で症状を取ってくれ!
こんな調子だけでは治らないことも多いものです。
このような思考の人ほど、1~2回の施術で良くなると思っている方が多いように思えてなりません。
痛みは見る事が出来ませんが、他覚所見で明らかに可動域が変わったり、エコーで筋膜の滑走性が改善していることを共有できたケースでも、この先生ではダメだから他を探そうと捉えられることもあります。
私は、患者教育をする方ではありませんが、必要なアドバイスはします。
アドバイスの中に運動の重要性がありますが、痛みを抱えた多くの人は、痛いから動かせないと仰ります。
痛みを知る!事で、痛いけれど体を動かすことの重要性が理解できるはずです。
勉強することは大変ですが、知恵はつけた方が良いですよ。
・江原鍼灸整骨院.
・京都市中京区西ノ京御輿ケ岡町10番地
・電話 075-463-8639
・営業時間 9:00~12:00 16:00~19:00(水・土 午前中)
カテゴリ:独り言
ebara / 2023年09月22日(金) 08:48
高齢者の筋膜系の痛みの多くは、体の柔軟性の低下、筋力の低下、バランス能力の低下が大きく関係します。
これらの身体的な不具合を改善しなければ、痛みをコントロールできても、また同じ痛みを繰り返してしまう可能性が高くなります。
筋肉や骨は、唯一体の器官で若返ることができます。
言い換えれば、身体機能の低下は絶対に改善できるはずなのです。
しかし、これを実践するには、かなりストイックに努力をする必要があります。
筋トレを1年間継続できる人は、1%程度と言われています。
それも、筋トレを自ら始めようと思った意識の高い人達の数字です。
嫌々始めた人を加えれば、更に数字が下がるのは明白です。
体を動かす習慣の無い人は、筋トレどころかウォーキングやストレッチのような強度の低い運動でも、継続するのは困難かもしれません。
体の柔軟性の低下はトリガーポイント鍼が有効です。
何より、トリガーポイント鍼は、ストイックに努力をする必要はりません。
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カテゴリ:痛み痺れ
ebara / 2023年09月15日(金) 15:39
患者さんから、ロキソニンが効かないと言うお話を良く聞かされます。
ロキソニンは、下の図の赤線のところで痛みを止めるお薬です。
そもそも炎症の一過程を止めるお薬ですから、炎症性の痛みで無い場合は効かないはずです。
足が攣った痛みにロキソニンを飲んでも効かなかった、そう例えるとイメージできるかもしれません。
下の図のように、体の中には痛みを止める(感じにくくする)仕組みがいくつか存在します。
整形外科では、リリカ(ブレガバリン)・タリージェなどがよく処方されているように感じます。
安易な処方に警鐘を鳴らす医師もいますが、痛みを我慢するのも問題がありますから、どちらが良いかはケースバイケースであり、医師にお任せするしか無い部分です。
トリガーポイント鍼は、下行抑制系を賦活して痛みを抑制すると言われています。
下の図で言えば、SNRI・SSRI・三環系抗うつ薬と同じような作用機序に当てはまります。
トリガーポイント鍼は、薬のような副作用はありませんから、薬を飲むのに抵抗がある方、薬の量を減らしたい方・・・
そのような方にお勧めできる施術法です。
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カテゴリ:痛み痺れ
ebara / 2023年09月14日(木) 08:31
動かす方が良いのか?
動かさない方が良いのか?
動かさないと動かなくなることだけは分かっています。
スポーツ障害のような痛みは、患部の運動量を減らす必要性がありますが、慢性化した痛みに安静は必要ありません。
人間は本能的に痛いところを動かそうとしません。
急性期の痛みも慢性期の痛みも同じように捉え、間違った行動をとっている人が多いように思います。
私自身、昔は数多くのセミナーにでていましたが、多くは体を触る技術をウリにして指導をしています。
筋肉を動かす神経系の話はでますが、体を動かす為の筋力の話に至った記憶がありません。
あったとしても、決して筋力が強くならないような運動指導しかしません。
筋トレどころか、最低限歩くと言う事すらしていない人の方が多いイメージです。
筋トレと言うとハードルは高いかもしれませんが、自分の体重を片足だけで支えられるくらいの筋力が維持できる運動はしましょう。
筋力が低下すると痛みに限らず、下の図のような不利益な事が起こる可能性がありますよ。
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カテゴリ:痛み痺れ
ebara / 2023年09月11日(月) 08:25
痛みの原因は椎間板ヘルニア、軟骨のすり減り、心因的なものと診断されがちです。
長引く痛みは、脳が記憶し複雑になっていきますが、トリガーポイント鍼施術が有効と考えられる、筋膜性疼痛症候群(MPS)と言う痛みは、医療従事者の多くが知りません。
長引く痛みの場合、体を動かすことは必須で、認知行動療法が必要な方もいます。
言い換えれば、痛みを克服するには人任せでは無理な事もあり、自分でやらざる負えない事が残ると言う事です。
トリガーポイント鍼などは、人に任せる事ができる部分です。
長引く痛みで施術を始めたばかりであるのに、二回目、三回目の予約を無断キャンセルされる方がおられます。
人に任せる事すら出来ない人が、痛みを克服するために自分で何かを変化させようとするでしょうか?
今までやってきた方法で、うまく痛みをコントロールできなかったのは何故なのか?
自分に何が足りなくて何が必要ないのか?
少し辛口になってしまいましたが、常に考える事も不可欠だと思えます。
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カテゴリ:独り言
ebara / 2023年08月29日(火) 08:15
脳の側坐核が良好に働いている状態を(楽観脳)、扁桃体が必要以上に興奮している状態を(悲観脳)と呼ぶそうです。
ストレスや不安が強いと扁桃体が過剰興奮し、側坐核へのドーパミンおよびオピオイドの分泌に不具合が生じ、悲観の状態が強くなり、痛みも強固なものとなります。
筋骨格系の痛みの多くは、筋膜性疼痛症候群(MPS)と呼ばれる痛みですが、医療従事者の多くがその存在を知りませんから、神経や関節の中の問題にされがちです。
膜性疼痛症候群(MPS)と呼ばれる痛みには、トリガーポイント鍼が良く効きます。
整形外科領域では、慢性痛(脳が記憶した痛み)と言う概念も少ないですから、最終的に手術と言う方法を取りがちです。
このような事を繰り返している間に痛みは複雑になり、強く脳に記憶されてしまうかもしれません。
記憶された痛みは、消え去ることが難しい厄介な痛みになってしまいます。
不安や悲観を解消するために、ウオーキング、正しい呼吸法は、セロトニンの分泌を高め、側坐核を活性化するのでおすすめです。
ストレスは精神的なものだけでなく、暑い寒いのようなものもストレスになりますし、美味しいと飲んでいるお酒も食のストレスとなります。
また不安が大きい場合は、情報をシャットアウトすることも重要です。
側坐核が良好に働くと楽観脳に。
偏桃体が過剰興奮すると悲観脳に。
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カテゴリ:痛み痺れ
ebara / 2023年08月23日(水) 07:55
スポーツ整形をウリにしている病院でも、長時間のエアロバイク、負荷の軽いトレーニングを回数多く行うようなリハビリが指導され、良くなるどころか悪くなって当院を受診するケースもあります。
下記のような事を理解しないと、効率よく筋力はUPしませんし、下手をすれば怪我をしたり症状を拗らせたりします。
筋肉ドクターの気まぐれ日記(ブログ記事)総負荷量⇒https://ameblo.jp/ironclinic/entry-12805099452.html
一部抜粋
総負荷量は筋トレでカウントできる量を全て掛け算したものみたいな理解で、人によってはどんどん項目を増やしていたりする。
単純には、重量×回数×セット数みたいに言われている。
また、多くのトレーニーは総負荷量が高いことを高強度と呼んでいたりする。
で、私はこれ増やそうと思ったらマラソンみたいな有酸素運動が一番この値を高くできますよ、そんなことしてたら体壊しますよって警告してきました。
あなたの筋肉を強くする適応を促すのにもっとも効果的な運動は?って聞かれたが何百セットもやった最後の1レップだとしたら、マラソンの最後の1歩が筋肉を強くしますか?ってことですよ。
これを理解せずにやってると、怪我しますよ。
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カテゴリ:医療情報
ebara / 2023年07月26日(水) 12:30
江原鍼灸整骨院.では、トリガーポイント鍼療法で痛みにたいする施術を行っています。
特に、筋膜性疼痛症候群(MPS)と言う、ありふれているにも関わらず、医療従事者もその存在を知らない痛みには良く効きます。
痛みが長引くと、痛みは脳に記憶されると言われています。
複雑になった長引く痛みでも、しっかりとトリガーポイント鍼施術を行えば、十分な効果を得られる事も少なくありません。
長引く痛みでお困りの患者さんは、結果を急ぐあまり1~2回の施術で満足行く結果が出ない時など、すぐに他の方法を探し出す傾向にあります。
このような事を繰り返していると、何が効くのか否かの評価が出来ず、時間や経済的な負担が増すばかりです。
長引く痛みは、心身一如の側面も大きいですから、心が楽になる痛みの対処法を身に着けておくことも重要です。
動画は、痛みの対処法 -心編- 慢性の痛みを理解して、マインドフルになろう
日本いたみ財団より⇒https://nippon-itami.org/
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カテゴリ:痛み痺れ
ebara / 2023年07月20日(木) 08:48
顎関節症とは、ひと昔前は噛み見合わせの問題を強く指摘されていた、顎関節の痛みです。
最近ではストレスとの関係性、心身症として心療内科などで扱われる場合もあります。
痛みに限らず体の症状は心身一如です。
しかし、単純な筋膜性疼痛症候群(MPS)の痛みの場合は、トリガーポイント鍼施術だけで顎の痛みが解決する場合もあります。
鬱の患者の6割が痛みを訴える?とも言われていますから、治療効果乏しい、長続きしないような場合は、メンタルヘルスの問題が強く関わっている場合もありますので、治療戦略の見直しが必要です。
顎の痛みに限らず、下記の図にあるような痛みも同じです。
福井医学大学歯学部のHPより抜粋⇒https://www.hosp.u-fukui.ac.jp/specialty/7970/
発症には、解剖要因、咬合(こうごう)要因、外傷要因、精神的要因、行動要因のさまざまな因子が関連していると考えられています。
精神的なストレスは筋肉の緊張を引き起こし、咀嚼筋(そしゃくきん)や顎関節の負担を増加させる可能性があるなど、それぞれの因子が影響しあって症状を発現している可能性があります。
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ebara / 2023年07月18日(火) 08:50
筋膜性疼痛症候群(MPS)と言う痛みは、ありふれているにも関わらず、医療従事者の多くがその存在を知らない為、坐骨神経痛など他の疾患に誤診されている場合があります。
何も思い当たることも無いにも関わらず、筋膜性疼痛症候群(MPS)と言う痛みが起こった場合は、生活習慣の中に痛みを引き起こす何かが隠れているかもしれません。
施術したら楽になるが、しばらくするとまた痛くなる場合など、今受けている施術に効果が無いと諦め、違う方法を探し出す方も多いかもしれません。
しかし、自身の生活習慣の中に痛みを惹起させる要因が深くかかわっている場合は、その問題を何とかしなければならない場合もあります。
例を挙げると
①鍋を振りすぎて手首が痛くなる⇒施術を加えると楽になる⇒また仕事で鍋を振りすぎると手首が痛くなる。
対策として、仕事量を見直してもらう、自身のパフォーマンスを上げるために筋トレするなど
②職場で強いストレスを受けると、食いしばりがきつくなり顎が痛くなる⇒施術を加えると楽になる⇒また職場でストレスを受けると痛くなる。
対策として、職場の環境に配慮を願いでる、無理な場合は認知行動療法など、ストレス耐性を上げるなど
しかし、日常生活習慣の見直しには時間がかかり、自分自身で変えられない事も見つかるはずです。
痛みは記憶されますから、ペインフリーの状態を作ることは重要ですので、トリガーポイント鍼施術で効果がある場合は、うまく取り入れながら変化させていきましょう。
自分に何が必要であり必要でないかを見極められるはずです。
江原鍼灸整骨院.は、トリガーポイント鍼施術だけでなく、痛みを知るためのお手伝いをしている施術院です。
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ebara / 2023年07月13日(木) 08:24