腸脛靭帯炎は、スポーツ障害のひとつで、膝の外側を通過して脛骨外側に付着する腸脛靭帯が、膝の外側上部で擦り合うことで、徐々に膝の外側に痛みや違和感を感じるようになります。
痛みで走れない状態になったりしますが、初期は休むと楽になります。
しかし、再び練習を再開すると痛みがでるようになります。
重症な場合、痛む部分の摩擦を軽減するために、膝を伸ばして歩行するようになります。
長距離ランナー、自転車競技、エアロビクスなどを行う方に多く見られます。
腸脛靭帯炎と呼ばれる痛みの多くは、殿部や大腿の筋、腸脛靭帯に出来たトリガーポイントが原因です。
トリガーポイントの治療には、関連痛の理解がないと的確な治療 が行えず、痛みは、なかなか良くなりません。
また、関連痛が生じると、痛みを感じているエリアの筋肉にも、新たなトリガーポイントが発生しま すので、二次的なトリガーポイントの発生によって、またこのトリガーポイントが関連痛を起こし始めるという複雑な痛みの構図が出来上がります。
私は、筋膜性疼痛症候群(MPS)、の考えに基づき、悪くなっていると考えれる筋肉、専門用語で罹患筋(りかんきん)と呼びますが、それを見つけ出し、罹患筋の中にできたトリガーポイントを鍼や道具、手を使って治療します。
ま た、痛みに限らず、患者様が訴える痛みや症状には不安や恐怖が大きくかかわっています。
この不安や恐怖が無くなった時に、人は自然治癒力を最大限に発揮で きる状態になると考えます。
必要と判断した場合は、痛みが再発しにくいように、メンタルケア、生活習慣などの指導を行います。
下の図のように、 赤いエリアが痛いと思う場合でも、実際は×のマークが痛みの発生源ですので、そこの治療が必要です。このような現象を関連痛と呼びます。
【イラスト図出典:『Myofascial pain and Dysfunction The Trigger Point Manual』 より引用 】
京都で、腸脛靭帯炎の症状でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
http://www.ebara-acupuncture.com/archives/11657
ebara / 2014年09月30日(火) 14:24