椅子から立ち上がる時に、左の大腿に電気が走るような痛みに襲われた、50代女性の方が受診されました。
痛みが出た直後、友人の勧めで整体院を受診し、骨盤の歪みを指摘され、背骨や骨盤の歪みを整えますと言われるまま、矯正施術を受けたそうです。
その後、回数券の購入を強く勧められ、複数回の予約をしたそうです。
二回目の骨盤の矯正施術で、ボキっと言う音とともに激痛が走り、それ以来、うつぶせで寝ることも、1分たりとも背を伸ばして、立つことが出来なくなり、反対の脚まで痛むようになってきたそうです。
小殿筋と大腿方形筋にできた、活性化したトリガーポイントを施術すると、すぐにうつ伏せになることが出来、背を伸ばして立てるようになりました。
矯正施術を否定するものではありませんが、そもそも、整体とは何を整えるのでしょうか?
複数回の予約を強いる、施術家の医学的根拠は何なんでしょうか?
そこを受診すると、もれなく矯正施術が行われるようですが、果たして、矯正の適応、不適応の判断は、しっかり行われているのでしょうか?
少なくとも、私の場合、脊柱の変性を画像で診る経験を積めば積むほど、安易に矯正を行う気にはなれまでんでした。
当院のような小さな院でも、上記のようなケースに似た症例に、この一年で数例遭遇している訳ですから、氷山の一角なのでしょうね。
カテゴリ:ぼやく
ebara / 2018年08月18日(土) 19:05