痛みとストレスは大きな関係にあると言われています。
ストレスと言われると、精神的に弱いと言われているようで、受け入れにくい方も存在します。
しかし、ストレスは、精神的なものだけではなく、休養が取れていなくて、疲れが溜まっているような肉体的ストレス。
糖質ばかり食べていると、体の中に炎症をつくり、体にダメージが起こすような、食のストレスもあります。
また、下のケリーマクゴニガルさんの動画には、ストレスは悪い物ではなく、体を守ってくれていることが述べられています。
まだまだ、体の事は分からないことだらけですから、敵対視し過ぎずないことも重要かもしれませんね。
・トリガーポイント鍼灸・筋膜リリース専門院の江原鍼灸整骨院.ホームページ
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・ブログを書く理由
・こんな症状の方が来院
・京都市中京区西ノ京御輿岡町10番地(JR円町駅を北へ徒歩5分。島津アリーナ京都を南へ100メートル。)
円町、大将軍、白梅町、花園、西ノ京、太秦、等持院、鳴滝、御室、龍安寺、宇多野方面からもすぐです。
・診療時間 午前9:00~12:00 午後16:00~19:30(水・土 午前中のみ)
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ebara / 2018年01月16日(火) 15:40
患者さんの中には、シコリ(筋硬結)が無くならないと痛みから解放されないと言うような、強迫観念に近い思考に支配されている方もおられます。
確かにシコリ(筋硬結)は、治療のランドマークの一つではありますが、トリガーポイントの治療の目的はシコリ(筋硬結)を無くす事ではありません。
シコリ(筋硬結)の多くは、長年かかって出来た物が多く、柔らかくなっても無くならない物が殆どです。
シコリ(筋硬結)は、シワや白髪と同じような物と考え、恐がる必要は無いのです。
トリガーポイントも活性化しなければ良いのです。
トリガーポイントを火山に例えると、桜島のように頻繁に爆発したら困りますが、同じ火山でも富士山のように休火山でいてくれればいいのです。
体のケアや運動、休養を取り入れ富士山のようにドッシリと構えましょう。
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ebara / 2015年08月06日(木) 20:35
科学新聞社から、カイロジャーナルが送られてきました。
その中に、治療技術で悩む前の義務、なぜ検査が必要なのか?と言うコラムがありました。
手技は違えど、コラムの中には、私がいつも臨床で大事にしている事が、書かれていました。
コラムに書かれている記事の検査は、動的触診のことを指しています。
我々鍼灸で言えば、証を立てたり、機能の評価と言う言葉に置き換えられるかもしれません。
我々のような職業は、患者さんが来てくれてナンボ!です。
一回でも多く、いつまでも通院していただければ、院の利益になることは間違いありません。
いくら凄い技術を持っていても、患者さんが来てくれないと潰れてしまいます。
ただし、我々の仕事は、患者さんを居つかせることが目的ではありません。
自分の治療の適応外と判断したら、速やかに他科の受診を勧めるのは当然です。
効かない治療を続けることは、何のメリットもありません。
その為には、治療を開始する前に全体像の把握、患部の的確な観察が必要です。
更に付け加えれば、禁忌症の可能性があるかどうかまで観察し、臨床を展開しているかどうかは、もっと重要な事だと思います。
そうすることで、下の画像にあるように治療がスムーズに行え、結果が早くでることになるのです。
治療技術で悩み、セミナーばかり出ていても、このような部分が出来ていないと、患者さんとの信頼関係が築けるはずはありません。
そこに気づくと、抱えている悩みが解決し、臨床家として一皮も二皮も剥ける事ができるかもしれません。
つくづく、臨床の現場は地味な事の繰り返しであり、派手なことなどする必要はないのだと思います。
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ebara / 2015年07月07日(火) 13:25
妊婦さんの中には、腰などの痛みを訴える方が多いかもしれません。私も、いままで何人もの妊婦の方に、トリガーポイント療法を行ってまいりました。お電話などで妊婦さんから、治療を受けることは出来ますか?と言う質問をいただくことがあります。よくある質問の中にも、下記と同じ内容を書いていますので、参考にしてください。
http://www.ebara-acupuncture.com/faq
妊婦さんでも治療をすることはできます。特に初産の方は流産したらどうしようと心配されますが、今まで一人も流産した方はいらっしゃいません。どうしても、不安な方は安定期に入ってからご来院下さい。
ここからは、個人的な意見になりますが、治療は 安全を期して細心の注意を払って行いますが、自然の摂理で流産する場合もあるかもしれません。治療をしたから流産したと思われると私としても、辛く悲しいです し、ご本人も治療してもらわなければ良かったと、一生後悔されるかもしれません。ですから、すごく不安がある方は、来院されることは辞めたほうが良いと思います。
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ebara / 2014年09月11日(木) 15:05
80歳男性の患者さんが、右肩が痛いと言って来院されました。
私(何かされましたか?)
患者(何も心当たりはない、いつも右を下にして寝ているくらい)
私(安静にしていても痛みますか?どのような動作で痛みますか?)
患者(後ろに手を回す時に痛む(結帯動作)、安静にしていれば大丈夫。)
問診から得た情報で安静時痛がない。
視診で肩の腫れがない。
触診で熱感がない事を確認しましたので、強い炎症はないと判断。肩の拘縮などはなく、他動的には、どの方向にも肩が動かせるので、自発痛がある肩の内旋に関係する筋肉を治療しました。
治療後、痛みは半分くらい楽になりましたが、何かすっきりしません。再度問診すると、肩より肘を深く曲げるときが痛むと仰ります。
動作から割り出すと、上腕二頭筋よりも、上腕筋に問題がありそうです。
もう一度、詳しく問診すると、数日前に部屋の片隅にあった鉄アレーで、上腕のトレーニングをしたと言う事を思い出されました。
いわゆる、遅発性筋痛と呼ばれる病態なのでしょう。
症状は、すぐに取れましたが、上腕筋の治療を先に行えば、肩の治療は不要だったかもしれません。
80歳の方が、そのようなトレーニングをするとも思っていませんでしたし、患者さん自身も、記憶からスッカリ抜け落ちていたようです。
限られた時間内に、出来るだけ有用な情報を引き出すには、固定観念に捉われず、ニュートラルな思考で問診するべきですね。
画像が上腕筋です。
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ebara / 2014年01月07日(火) 07:52
人間の脳は、目で見た情報が90%しめるとも言われます。
グルメレポーターが、いくらうんちくを語っても、美味しそうな写真一枚にはかないません。
それに音や匂いが加われば、さらに強烈なイメージを焼き付けることができます。
背中を痛めて数年ぶりに来院された女性の患者さん。
レントゲンで背骨のゆがみを指摘され、そのせいで痛みが起こっている。
歪みは加齢とともに進むので、なんとかしなくてはならないと思い込んでおられました。もう、こうなったら馬の耳に念仏です。
もし、私が利益優先で考えるのであれば、背骨の歪みや、姿勢を映し出して、○○さんの背骨はこんなに歪んでいますから、週二回の矯正治療が必要です。その後も定期的に歪みを取らないと元に戻ります。
そうしなければ、更に痛くなったり、将来、寝たきりになるかもしれません。
そう言うだけで、今よりはるかに収入が確保できると思います。
歪みに拘る方が多い一方で、矯正治療を散々受けて、たどり着くように私の院に来てくださっている患者さんは、下記のように仰ります。
矯正したって歪みが取れるはずはない。
取れてもすぐに戻る。
でも、そう言う院は繁盛していて、待ち時間が長いんですよね~(笑)
歪みが痛みの原因なのか?
結果なのか?
痛みと歪みが関係ないと言う、質の高い論文はいくらでも見つかりますから、歪みを痛みの単一な原因とするには無理があります。
http://junk2004.exblog.jp/19744581/
より画像転載許可済
画像を見るとすごく腰が痛そううですが、これだけ背骨が歪んでいても腰痛は無いそうです。
多くの人が気にする足の長さも同じです。
http://mchiro.exblog.jp/19844732/
どこで勘違いしたのか、脚長差を無くすことが治療の目的になってしまった。
生理的短下肢を揃えるための治療行為なんて、健康妄想の都市伝説という他ないのである。
注:画像と本文は関係ありません。
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ebara / 2013年04月16日(火) 22:41
トリガーポイントの考え方だけでなく、筋の付着の仕方や、運動のあり方が従来の考え方と大きく違っている部分があることが分かって来ました。
これを、過剰筋束 習慣的筋機能の転倒と呼びます。
このような研究が進むことで、トリガーポイント鍼療法の効果がさらに期待できます。
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ebara / 2013年02月15日(金) 08:44
痛みも、線維筋痛症、そのグレーゾーンである慢性広範痛症、慢性局所痛症と言う病態抜きにしては語れなくなってきました。
末梢性感作、中枢性感作と言ってもよいのでしょう。
一部は真実でも、全てが真実であるとは限らないのですから、痛みを診る者は、過去の考え方に捉われていてもいけませんね。
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ebara / 2012年01月26日(木) 08:00
中学2年の野球部員。
両足の舟状骨付近の痛みで来院。
春季大会にてベスト8に残っており、明日の試合で更に上位を目指して、練習にも相当熱が入っているようです。
患部に顕著なジャンプサインあり、レントゲン検査をすれば、有痛性外脛骨と言う病名がつくかもしれません。
外脛骨が無ければ、違う病名がつくでしょうし、無痛の外脛骨もある訳です。
このような痛みでも、構造破綻=痛みと言う図式は成立しませんね。
赤い印で囲んだ物が外脛骨
このような症状は、偏平足と深い関係あるとも言われます。
縦のアーチの低下は、舟状骨の膨らみを強くする傾向になり、その膨らみが靴などに干渉するのでしょうか?
後脛骨筋が、舟状骨に付着しますので、この筋肉と深い関係があるとも言われます。
この筋肉の活動性のTPは、足の冷え症などと深い関係にあるとも言われます。
内くるぶし近くでは、表層に近い箇所を通っていますが、下腿部分では中心部にあるので、手技のみによる治療では、直接アプローチするのは難しい筋肉です。
いずれにしても、偏平足は親譲りのようです。
なんせこの患者は、番長の長男ですから ( ̄∀ ̄;)汗
もちろん、診療報酬など発生する訳ではありません!
後脛骨筋
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ebara / 2008年05月09日(金) 22:01