痛みに関する話題を綴った日記です。
TMSジャパンからのMLです。
■腰痛患者144名と健常者138名を対象に骨盤の歪みを厳密に測定して腰痛との関連を調べた結果、どのような臨床的意義においても骨盤の非対称性と腰痛は関連していないことが判明。
骨盤の歪みが腰痛の原因というのは迷信に過ぎない。http://t.co/iEvQzim
TMSジャパンの長谷川淳史先生のコメント↓↓↓↓↓
受け入れがたい医療関係者も多いでしょうが、この結果に異を唱えたければ同じ研究をやってみることです。
自然界に左右対称は存在しません。
ある信念に固執して事実から目をそらすことを確証バイアスといいます。
骨盤の歪みを患者自身にアプリなどを使い視覚化させ、骨盤矯正をウリにする治療院を多く見受けますが、骨盤の歪みと痛みとは関係が無いことが判明しています。(赤字)
私の院も、昔は、骨盤から背骨全体のレントゲンを撮影してもらい、歪みを細かく測定し、矯正をしていた時期がありました。
当時は、歪みを取れば、自然治癒力(イネートインテリジェンス)が働き、良くなると思い込んでいました。
自分自身が、患者になった時、骨盤矯正は全く効果がありませんでした。⇒http://qq2q.biz/lUKD
歪みを指摘するだけで、新たな体の不調が発生するかもしれません。
腰痛の患者が知恵を持つ事は、治癒への大きな近道ですから、骨盤や背骨の歪みを過度に心配しないようにしましょう。
産後の骨盤矯正も、最近流行のようですが、自分の母親世代が行っていたことなど耳にしたこともありませんし、その世代に腰痛が多いなんて事も耳にしませんね。【美容目的であったとしても、どこまで効果があるかも疑問です。】
長引く痛みは、生物・社会・心理的モデルということを理解しなければいけません。
骨盤の歪みが腰痛の原因と言われ、痛みがなかなか良くならない方に、当院での施術を行うことで、寛解と呼べる状態までに回復される方が多数おられます。
多くの人が気にする足の長さも同じです。
http://mchiro.exblog.jp/19844732/
どこで勘違いしたのか、脚長差を無くすことが治療の目的になってしまった。
生理的短下肢を揃えるための治療行為なんて、健康妄想の都市伝説という他ないのである。
カテゴリ:医療情報
ebara / 2015年06月23日(火) 07:45
当院は、トリガーポイント鍼灸・筋膜リリース療法専門院ですが、それ以外のことについても、絶えず学び続けています。
今回は、オステオパシーの内臓マニピュレーションと言う本を購入しました。
長引くからだの痛みは、内臓と関係しているケースもあるかもしれません。
体は、脳-心-身体の全て繋がっています。
いくら良い治療を受けても、暴飲暴食などが悪影響を及ぼしている場合もあります。
とは言え、生活習慣を変えることは並大抵ではありません。
トリガーポイント鍼灸・筋膜リリース療法だけで、事足りることも少なくありませんから、長引く痛みでお困りの方は、お気軽にご相談ください。
カテゴリ:読書
ebara / 2015年06月20日(土) 07:57
TMSジャパンのMLから。
■腰痛患者109名をオステオパシー(脊椎療法)群、ジアテルミー群、シャム(見せかけのジアテルミー)群に割り付けたRCT(ランダム化比較試験)によると、3群間に改善率の差は認められなかったことから、オステオパシーもジアテルミーもプラシーボ効果?
http://1.usa.gov/qPRztD
医療をアートだと捉えればその効果がプラシーボでも良いと思いますが、リスクとコストはできるだけ抑えるべきでしょう。
ジアテルミー群とは、温熱療法を加えたグループのこと、三つのグループで改善率に差が無かったので、オステオパシーは、腰痛に対してプラシーボではないかと書かれています。
さて、ここからが本題です。
大多数の患者は、△△の治療には良い反応はなかったが、〇〇治療の成績は抜群に良かった。
このように書くと、〇〇治療は、すごく効果が高いように聞こえますが、上記のような実験でも、実験デザインのアラを探せばいくらでも出てきますから、〇〇治療の効果が高かった事実があったとしても、科学的な効果は証明できないのです。
痛みは、そもそも、数値化できませんから、質問の仕方次第で、結果が大きく変わってきます。
また、オステオパシー、トリガーポイント療法と一括りにして語っても、施術する者のスキルの違いや、それぞれ捉えている物が異なります。
この時点で、実験デザインにはバラツキがありますから、質の高いエビデンス(証拠)を求めるには無理があります。
しかし、このような実験に意味がないわけではありません。
真実を追求しようと言う姿勢は忘れてはいけませんし、傾向を見ることができます。
そもそも、どんな治療行為(薬にしても)にも、プラシーボやノーシーボは、加わります。
(ノーシーボ=小麦粉を丸めたものなのに、この薬の副作用に下痢があると言う説明をすると、一定の割合で本当に下痢をする人がでたりすること。)
それよりも、治療を提供する側が、自分が行う治療にプラシーボやノーシーボが加わっている事を認識して、施術をしているかどうかのほうが、はるかに重要ではないかと思います。
もちろん、私の治療にも、プラシーボが加わっているはずです。
ですから、少なくとも解剖学的な筋や骨が指標になる、トリガーポイント鍼灸・手技療法に落ち着いてます。
解剖学は学問ですので共通用語があります。
自分の間違いを修正することができますし、第三者から間違いを指摘してもらう事もできます。(勘だけに頼らなくてよい)
何より、エビデンスがあるからと言って、それを患者に強要するのは最悪です。
追伸
エビデンス(証拠)は重要です。
それを否定をするつもりは、ありません。
ただ、エビデンスがなくても、すごい治療を展開される治療家が存在するのは事実です。
そのような先生方は、技術の裏側に、解剖学、生理学、発生学 etc 私が、足元にも及ばないくらい深い部分の事まで学び、考え、治療を展開されています。
何よりも、謙虚です。
カテゴリ:医療情報
ebara / 2015年06月11日(木) 07:44
怪我をしたところが痛くなるのは、当たり前の事ですが、何も原因が思い当たらないにもかかわらず、どこかが痛いと言う方は多いと思います。
その痛みは、体からのシグナルかもしれません。
痛みは、生物、心理、社会モデルです。
体からのシグナルに気づいてあげましょう。
カテゴリ:読書
ebara / 2015年06月08日(月) 07:39
ヘルスリテラシーとは、根拠(エビデンス)も無い、目の前の情報に左右されてしまうと健康を害する恐れがあるという事です。 下の図を参考に知恵をつけましょう。
健康を決める力⇒http://www.healthliteracy.jp/
トキシックテロリストにやられるな⇒ http://www.ebara-acupuncture.com/archives/17405
フードホラー⇒http://www.ebara-acupuncture.com/archives/20497
トリガーポイント鍼灸療法には、エビデンスが存在します。
当院では、科学的根拠に基づいた治療を提供しております。
カテゴリ:医療情報
ebara / 2015年06月06日(土) 07:34
当院は、トリガーポイント療法専門院ですが、それ以外のことについても、絶えず学び続けています。
特に体の見方や評価の方法は、色々な見方や考え方があります。
心と体も繋がっています。
イメージ一つで、体の柔軟性など簡単に変化します。
今回、は科学新聞社から、関節のメッセージを聞け!と言う本を取り寄せてみました。
臨床に繋がるヒントが見つかるかもしれません。
カテゴリ:読書
ebara / 2015年06月04日(木) 07:02