痛みに関する話題を綴った日記です。
TMSジャパンのMLより
医療行為の中で必要のない画像検査が行なわれているのは事実。
CTによる放射線被曝だけでも米国で発症するがんの2%の原因になっている。
リスクとベネフィットを考えると不適切なCTやX線撮影を制限することで生命を救える可能性がある。
http://bit.ly/hyDov1
長谷川淳史先生のコメント
全がん患者の2%がCTに起因すると大騒ぎしていますけど、日本のCT保有台数は世界一でアメリカの7倍に達しています。
日本の原爆被爆者データベースから先進15ヶ国の画像検査による放射線被曝量と発がんリスクを推計した結果、検査回数も発がんリスクも日本が世界一であることが判明。
全がん患者の4.4%(約1万人)が画像検査に起因している可能性あり。
http://1.usa.gov/blSDtG
長谷川淳史先生のコメント
世界中が驚愕した有名な論文なのに、なぜか日本ではほとんど報道されませんでした。
文を読むと、CTによる放射線被曝は、私たちが考える以上に大きい事がわかると思います。
医療コストも重要ですが、健康を害しては何の意味もありません。
日本には、アメリカの7倍ものCTがあるそうですから、もっと大きな数字になるかもしれません。
9割の病気は自分で治せると言う本のP163には、日本が保有するCT、MRIの数は世界の3分の1とも書かれています。
当院では、必要に応じて、身体に優しく安全な、超音波エコー観察装置を使って、患部の観察をしながら、腰痛の治療を行う治療院です。
カテゴリ:医療情報
ebara / 2015年10月23日(金) 20:05
トリガーポイントに鍼を打つと、首の痛みが軽く、よく動くようになった。
と言う記事を見つけました。
トリガーポイント鍼の有効性が認められるのはうれしい事ですが、トリガーポイントを見つけるには、運動考察などから罹患筋を見つけ出し、高度な触診能力が必要です。
更に、鍼は、体の中をまっすぐに進みませんから、見付けたトリガーポイントにうまく鍼を打てる技術が必要です。
治療者のスキルを見極める患者力も問われるかもしれません。
トリガーポイント鍼灸は、首の痛みだけなく、運動器の痛みをはじめ、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症の痛みやシビレにも効果が期待でる治療法です。
http://medley.life/news/item/55f6acd79f4223a8121b8118
急に起こる首の痛みにより、日常生活でさまざまなことに支障が出ます。今回の研究では、首の痛みに対してトリガーポイントに鍼治療を行うとその痛みが改善することを報告しました。
◆鍼治療を行う群と行わない群にランダムに振り分け
トリガーポイントは、その部分を刺激すると、その他の部分にも痛みが生じると言われているポイントのことを言います。
今回の研究では、急性の機械的な首の痛みがあった患者17人を、トリガーポイントへの鍼治療を行う群と行わない群(研究終了後に行う群)にランダムに分けました。
刺激部位は、僧帽筋と呼ばれる首から背中にある筋肉の上部としました。
◆鍼治療を行うと、首の痛みが改善し首が曲がるようになった
以下の結果が得られました。
鍼治療を1セッション行った患者では、治療を受けていない患者と比べて、介入10分後と1週間後の両方の時点で、首の痛みがより大きく減少し、圧疼痛閾値はより大きく増加し、首の可動域はより大きく増加した(すべてp<.01)。
首の機械的な痛みに対して鍼治療を行うと、首の痛みや首の動きが改善しました。
以前にも今回の研究と類似した研究を紹介しました。
その研究との違いは、鍼治療を行ったトリガーポイントの場所で、今回はより首に近い部分に鍼治療を行いました。
同じような首の痛みであっても、異なる場所に鍼治療を行うと効果が認められるのであれば、もしある部位に打って有効でない場合、他の場所も次の選択肢として挙げることができます。
そのような様々な選択肢があることで、鍼治療が治療の役に立つ可能性が広がるかもしれません。
カテゴリ:鍼灸
ebara / 2015年10月21日(水) 21:05