痛みに関する話題を綴った日記です。
当院には、プロスポーツ選手や医師、医師のご家族、看護師、コメディカルの方が、治療に来てくださっていますが、鍼灸はまだまだ身近な物ではなく、実際に受けた事がある人は、全人口の5~6%ととも言われています。
トリガーポイント鍼灸に限れば、1%未満になるのではないかと、個人的には思います。
現実に鍼灸を受ける人は少ない訳ですから、その間のハードルを低くする努力が、我々の 業界には必要です。
それも一重に、鍼灸の治療には、質の高いエビデンスがなく、治療家の考えや技術がバラバラだからでしょう。
ただ、今のように医療資源が整っていなかった時代から、長く残り続けているのも事実です。
下の記事は、西洋医学の医者がハリ治療を受けて感じたことが書かれています。
鍼灸と一括りにされていますが、意外に鍼灸に興味を持っている人が多い事に驚きを感じました。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/nakayamayujiro/20150809-00048323/
引用はじまり
筆者は、あくまで「効くか否か」に注目し、自らの体を使用して3ヶ月毎週鍼灸治療を受けて実験した。
結論の前に、筆者が行ったアンケート(アプリ755で2015/8/8施行)によると、「鍼灸にどのようなイメージがあるか」について、回答した23人中14人(60.9%)が「痛そう」で、他に「怖い」「危なそう」などがあった。特に何人かが「針が清潔かどうか心配」とコメントしていた。
また、その上で「鍼灸治療をやってみたいか」という質問には23人中18人(78.3%)が「やってみたい」と答えたが、「どこの誰がやるのかをしっかり調べてから」「腕や安全性を担保する何かがある場合に」などと条件をつける人が多かった。
つまり、「鍼灸は痛そうだけれど、安全ならやってみたい」と考える人が多いことがわかった。
1、鍼は痛いのか?
結論を言えば、鍼は痛くないと言えそうだ。
中略
筆者が受けたハリは、「ほぼ痛みはゼロ」だ。これは初回の、どんな治療をされるかわからなかった時からそうであった。たまに、20本に1本ほど毛根に当たってしまい、「いてっ」と少しびくんと動いてしまうほどの痛みはあるが、他はほぼ全く痛みを感じなかったのである。
2、鍼は効くのか?
中略
結論は、腰痛、肩こりはほぼ完全に改善毎日5,6時間をおじぎの姿勢のような軽い前傾姿勢で手術している筆者は、これまで5回ほどぎっくり腰を患ったことがある難治性の腰痛持ち。
硬膜外麻酔や筋弛緩剤の内服をしたこともある。毎週マッサージや指圧に通っていた。
それが、鍼灸治療を始めてからマッサージなどにはまったく行かなくなり、自覚する腰痛は1割以下になったと実感する。
そして追記しておきたい効果が、「メンタルの安定に役立った」ということである。5月病で憂鬱になりやすい5月や、雨の多い梅雨の季節には特に理由がなくても気分が塞ぐもの。
しかし、筆者は5月から3ヶ月鍼灸に通っていたからかはわからないが、精神状態の安定を強く自覚した。
3、鍼は危なくないのか?
中略
使用する鍼は滅菌された一度使い切りのディスポーザブル製品なので安心だ。
感染の可能性はほぼゼロと考えられる。
神経損傷や出血は、身体に鍼を刺す以上は一定のリスクは免れない。
が、我々医師や看護師が病院で普段行っている採血や点滴、穿刺ドレナージなどの穿刺行為で起こる合併症の極めて稀な頻度を考えると、実際に問題にはならないだろう。
引用終わり
カテゴリ:鍼灸
ebara / 2016年03月14日(月) 07:28
当院には、全国各地からだけでなく、海外からも患者様が来院されます。
そのような患者様の多くは、いままで色々な治療をしてきたが治療効果があがらなかった方々です。
辛い症状を抱え遠路はるばる来院されるのですから、相当な辛さであることは簡単に想像できます。
そこで当院では、治療だけでなく、時間をかけて、色々なアドバイスや指導を行って参りました。
長引く身体の不調の悪循環を断ち切るには、自分や環境を変えなければならないこともあります。
学際的痛み治療センターでも、カウンセラーを付けて、生き方を変えなさいと指導される場合があると聞きます。
自分の事や環境は自分でしか変えられない、そういう事を理解しないと、治療費がかさむばかりでなく、変な宗教に入信したり、後戻りできない治療を選択し、生活が立ち行かなくなる場合もあります。
実際に、そのような人を何人も診てきました。
しかし、そのようなアドバイスを鬱陶しく感じるのはわかりますが、治療する側に、自身の都合の良い考えや、ネットで拾い見た意見を押し付け、1~2回の治療に来ただけで良くなると考えるる人が存在するのも事実です。
下の記事を読むと同じような事が書かれています。
ホスピスでの診療の在り方と似ている開業鍼灸院での仕事 ⇒http://sansetu.exblog.jp/25367525/
今後は、通常の施術では、トリガーポイント、筋膜性疼痛症候群(MPS)の治療をすることのみに専念いたします。
尚、本気で解決したいので、認知行動療法や慢性痛のメカニズムの学習、運動指導について協力してほしいと言う方は、時間を確保するが必要がありますので、特別治療での対応となります。⇒http://www.ebara-acupuncture.com/hours
カテゴリ:お知らせ
ebara / 2016年03月07日(月) 09:22