痛みに関する話題を綴った日記です。
加茂先生のブログ記事より
https://junk2004.exblog.jp/29493221/
下の図は、ヨーロッパにおける慢性腰痛に対する体に負担の少ないガイドラインの図です。
以前、ドイツから来てくださった患者さんが、ホームドクターが、普通に鍼をしてくれると仰っていたのを思い出しました。
日本ではエビデンスが無いと鍼を拒絶する医師も居ますが、ヨーロッパでは、慢性腰痛に上から二番で鍼の効果を認めています。
グレードBの推奨するです。(Aはありませんから。最高推奨ランクです、)
私的には、エビデンスと言うより、プライドや好き嫌いのように思えます。
日本にもガイドラインは存在します。
https://www.carenet.com/news/general/carenet/48021
カテゴリ:医療情報
ebara / 2019年06月29日(土) 07:50
Aさんのケース。
春先から、両肩、両膝、両肘、両手首など、全身あちこちが多発的に痛むようになり、職場の近くの整形外科を受診。
レントゲン、血液検査で異常なく、関節炎なので、リハビリを続けましょうと言われ、通院するも変化無し。
これでは、効果無いと判断し、ネットで検索し当院を受診。
明らかに、左の手首の関節が腫れているが、医師の診断は腱鞘炎という診断。
二回施術したが、庇うための痛みは無くなったが、再度聞き取りを行うと、おなじように春先に、鼻と気管支の調子が悪くなり、近くの耳鼻咽喉科を受診。
初めは、アレルギー性鼻炎と言われ投薬治療を受けていたが、二か月たっても変化が無く血液検査をしたところ、CRPが高値なので、呼吸器科に紹介され通院中だと言う事がわかりました。
膠原病を疑い、呼吸器科のドクターに、今の全身症状を訴え再度検査をしてもらうように指示したところ、やはり膠原病の疑いが強く、大きな病院で精密検査をする事になったそうです。
Bさんのケース。
腰下肢痛で、整形外科を受診、初回にTPBを受けて楽になるが、すぐにもとに戻る。
MRI検査の結果、椎間板ヘルニア。
お薬手帳を見せてもらうと、ロキソニンとリリカ一日25ミリが、半年以上同じ容量で処方されつづけていました。
効果がないまま、ロキソニンが処方され続け、リリカもMAXまで程遠い25ミリ最小のままで、増量した様子なし。
大きな病院を紹介され手術を勧められているそうです。
投薬治療も身体的治療も不十分で、まだ出来ることがあるにも関わらず手術を勧められている。
今の保険制度のもとで患者を診るなら、当たり障りのないところで患者を診ているほうが楽です。
患者さんには良いことでも、診る側の労力だけが大きくなることを、わざわざ好んでするはずありません。
AさんとBさんを診ていた医療従事者が、センスが無いのか?当たり障り無くやっているのか?わかりませんが、プロとしてどうなんでしょうね~
・痛みの体験記
・ブログを書く理由
・トリガーポイント療法専門院の江原鍼灸整骨院.ホームページ
・京都市中京区西ノ京御輿岡町10番地
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カテゴリ:ぼやく
ebara / 2019年06月28日(金) 11:09
患者さんに、産後の骨盤矯正は必要ですか?と言う質問をいただきました。
あくまで、個人的見解です。
長男が産まれたときは、産後の日経ちが悪いと、後々困ることになるので、一ケ月間は、布団を曳きっぱなしにする。
出来るだけ、横になる時間を長くする。
このような、考えが主流だったように思います。
今では、出産だけでなく、手術をした翌日から動かすのが、当たり前の時代になりました。
話を戻すと、安静重視の時代でも、産後の骨盤矯正なんて聞いたことはありませんでした。
出産時の何かしらきっかけで、機能不全が起こることはあるでしょうが、多くは、動かすことで解決すると思います。
O脚だとか、産後痩せないだとか、美容と出産の因果関係も?ですし、それを、矯正でなんとかしようとするのは、結論が飛躍しています。
ビジネスとして考えた場合、産後=限られた時間です。
時間が限られているからこそ、患者さんは、時間切れにならないように、言われるまま、そのようなサービスを買ってくれるのです。
しかも、産後の骨盤矯正の場合は、一回こっきりでは終わらず、継続性があり、短時間で済むので、収益性が高くなります。
そこに目を付けた、ビジネスモデルのような気がします。
矯正をしてもらってから、余計に調子が悪くなった、矯正された場所が痛む、このように訴える患者さんを、今まで何人も診てきました。
産後の骨盤矯正を(産後でなくとも矯正自体を)謳っている、多くの施術院は、矯正することありきで、行わない選択肢を持ち合わせません。
やらせのような、口コミ投稿、SEO対策などで、PPC広告に力を入れた、チェーン店が目を引きます。
サイトの中身を見れば、どこも似たり寄ったりで、すべてに於いて奥行きを感じません。
ただ、産後の骨盤矯正が本当に必要だと信じている、患者さん想いの施術者が居るのも事実です。
しかし、患者さん想いの施術者が、産後の骨盤矯正が及ぼすメリット、デメリット。
矯正しなかった場合と、矯正した場合の対象群などを吟味し、深いところまで落とし込み、納得した上で、そのようなサービスを提供しているかは、大いに疑問です。
まとめ、(個人的見解)
産後の骨盤矯正は必要か否か?=限りなく必要性を感じません。
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カテゴリ:独り言
ebara / 2019年06月26日(水) 13:49
SNSなどで、中国鍼のような太い鍼を多数使う画像や、先が刃物の形をしたような鍼(刃鍼)をする様子を投稿する施術家がいます。
当院にも、他の院に通院中、中国鍼で効果が無いので刃鍼を使いましょうと言われたが、通常の中国鍼でも太く痛みがあり、さらにそれを上回ると思うと、恐怖心でその院に行けなくなった人。
実際、刃鍼を使ったが、痛いだけで効果を感じられず、当院を受診された方もおられます。
お二人の方は、当院が使うような普通の太さの鍼で、十分な効果を認めています。
臨床では、手術痕のように固くなった組織には、太い鍼が必要な場合がありますから、当院にも、中国鍼を置いていますが、このクラスの太さの鍼を使うことは、滅多にありません。
効かない場合、どんどん鍼を太くする施術者の思考は、鍼施術のみでなんとかなると考えるのでしょうか?
トリガーポイント鍼施術が効果ない場合、鍼自体が効かないのか、患者の考え方や物の見方を含めた生活習慣が、大きく関与しているかなど、再考する必要があります。
例をあげれば、運動量が大きすぎるような場合のスポーツ障害。
仕事の過重労働やパワハラ、介護疲れやストレス。
不安が強い人。etc
このような人が、通常の鍼の太さで効果上がらない場合、鍼を太くするだけで解決するのでしょうか?
私は、そうは思いません。
患者の訴える症状と、上記のような問題が、関係無いと判断した場合は、この限りではないのですが、鍼の痛みや恐怖に耐えかね、当院に来られた方のお話を聞くと、すべての方が、日々の生活の改善点や問題点など聞かれたことも、指導された記憶が無いと仰るのです。
私の場合、治療して効果が無い場合、聞き取り調査のような事は、入念に行います。
何よりも、太い鍼や、特殊な鍼の様子をSNSに投稿して、これが出来るのは自分ひとり、なんでも治せます的な発信をする施術家に違和感や恐怖を覚えます。
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ebara / 2019年06月14日(金) 08:19