痛みに関する話題を綴った日記です。
トリガーポイント鍼とトリガーポイント注射は同じようなものですか?と言う質問を患者さんから聞かれる事がありますので、私なりに書いてみたいと思います。
トリガーポイントの考え方も研究者によって微妙に違いますので、あくまで私見として捉えて下さい。
トリガーポイント鍼は、簡単に言えば活性化したトリガーポイントを見つけ出し、鍼をして不活性化させます。
あくまでターゲットは、活性化したトリガーポイントです。
注射の場合、圧痛点に行う局所麻酔の注射をトリガーポイント注射と呼ぶようですから、特にトリガーポイントをターゲットにしなくても良い訳です。
言いかえれば、トリガーポイント注射をする医師にトリガーポイントやMPSの概念がなく、全く関係の無い場所に注射をしても、その注射自体がトリガーポイント注射と言う事になります。
痛みは、もちろんトリガーポイントだけで語れませんが、トリガーポイント療法の延長線上にトリガーポイント注射を選択される場合は、医師にトリガーポイントやMPSの概念があるか?無いか?
ここが、重要なポイントになりそうです。
トリガーポイント鍼、トリガーポイント注射、双方に長所があります。
医師や施術者と相談しながら、うまく組み合わせればよいと思います。
私が考える、トリガーポイント鍼の長所
薬を使わないので、薬の副作用の心配がない。(授乳中の腱鞘炎など)
鍼が注射針よりも細い、また長い鍼があるので、殿部、腰部の深い筋肉の治療が可能。
薬液を入れ麻痺させないので、トリガーポイントに当たったかどうかが分かる。
筋骨接合部のトリガーポイントができやすいところを治療することができる。
(鍼先が傷みにくい、注射鍼はすぐに傷む)
私が考える、トリガーポイント注射の長所
健康保険が効くので、経済的な負担が少ない。
鍼に比べて、一回の治療時間が短く済む。
・江原鍼灸整骨院. 電話 075-463-8639
・京都市中京区西ノ京御輿ケ岡町10番地
・営業時間 9:00~12:00 16:00~19:00(水・土 午前中)
・定休日 日曜日 祭日
カテゴリ:鍼灸
ebara / 2011年05月21日(土) 07:49
鍼の長さは、通常一寸、一寸五分、二寸 などと表記されます。
ディスポ鍼は、通常二寸までが流通しています。
三寸などもあるのですが、使い捨てにするには高すぎるのがネックになります。
そんな時は、使い捨ての中国鍼の二寸五分を利用します。
殿部の筋の筋骨接合部や大腰筋を狙う場合、二寸の鍼では長さが足りない場合があります。
私は、身長174センチ、体重が70キロですが、殿部の最深部には二寸では届かないところがあります。
長い鍼の扱いは、短い鍼以上に技術が必要になりますから、自分の腰や殿部に打って普段から慣れておきます。
首のリスクがある部分でも、(リスクがあっても気を付ければ出来る場所)鍼をせざる負えない場合があります
そう言うポイントもまずは自分の首で試してみて安全性を確認しておきます。
昨日も、自分の殿部に中国鍼、鼠径部には普段使う鍼で自己メンテナンスをしました。
鍼の部分は、7.5センチ。
太さは5番、0.24ミリ。
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ebara / 2011年05月12日(木) 12:01