痛みに関する話題を綴った日記です。
これからは、見える化の時代と言われています。
分かりやすく伝えるには、見える化(可視化)は、大きなテーマです。
先日、購入した超音波エコーの本に続いての第二段、運動器超音波機能解剖学という本が届きました。
今まで見ることが出来なかった、トリガーポイント、筋膜のトラブルなど、運動器の痛みの原因が見える時代が来るかもしれません。
カテゴリ:読書
ebara / 2015年08月30日(日) 10:47
長引く運動器の痛みやシビレに、トリガーポイント療法・筋膜リリース療法は、効果を発揮しますが、日々の何気ない姿勢や動作の積み重ねが、痛みを長引かせている恐れがあります。
PCモニターの位置を少し変える、メガネの鼻パッドの大きさを調整する、そんな少しの変化の積み重ねが、長引く痛みを緩和してくれるかもしれません。
それでも、職場の環境などは容易く変えられないのも事実ですから、自分なりに体をリセットするセルフケアを学びましょう。
簡単なセルフケアの方法は、下記のような本が参考になるかもしれません。
心と体の不調を解消する アレクサンダー・テクニック入門
カテゴリ:読書
ebara / 2015年08月15日(土) 07:35
鍼灸が医療と言う広い枠組みの中で認知されないのは、質の高いエビデンスが乏しいからだと言われます。
わかりやすく言うと、科学的根拠が乏しいと言う事です。
エビデンスと言っても、下の図のようにレベルが1に向かうほど、信頼性が高くなります。
実は、動物実験で成功したと言うニュースを耳にしても、信頼度は下から二番目と低く、○○の健康食品を食べたら、難病が治ったというレベルと大きく変わりません。
しかし、動物実験で成功するからこそ、人体に用いる事が出来るわけですから、信頼度が低いから、即意味がないと捨て去る必要は無いと思います。
仮説を立てる⇒追試⇒反証を繰り返していけば、見えてくるものがあるはずです。
ダメならダメで、結果が分かったのであれば、次につながる事もあります。
鍼灸の場合は、地道に症例を積み上げることくらいしか出来ないのが現状です。
しかし、生理学的根拠がなくても、超音波エコーで観察し、白く組織が重責した部分や、動きが悪くなっている部分に鍼を打つと、非常に優れた除痛効果が得ることができた。etc
今まで、手先や鍼先の感覚でやっていたものが、可視化されることで、誰しもが簡単に出来るようになり、症例が積みあげることが出来ます。
うまくいけば、コホート研究のような、質の高いエビデンスが生まれる可能性があります。
現在、慢性痛には、薬物療法も万能でなく、これと言った決まり手はありません。
痛みの生理学は重要ですが、痛み自体が、まだまだわからないことが多く、安易に心や脳の問題で片付けられてしまえば、患者さんが良くなる機会損失になりかねません。
日本を代表する、痛み医療に力を入れている、慈恵医大病院ペインクリニックで、用いれられているIMS治療も、下記のように書かれています。
まず、IMSは、他の多くの侵襲的治療法と同様に、二重盲検比較試験が事実上できません。
また、治療対象が慢性の筋性痛であるため、無作為化も難し いのです。
したがって、いわゆるEvidence-based medicine(EBM)には極めてなりにくい治療法です。
さらに、IMSが対象として いる筋肉痛自体の原因が良く解明されておらず、したがって、IMSがなぜ有効なのかの説明がどうしても不明瞭です。
しかし、私が帰国した後、地道に続けてきたIMSの効能を実感した多くの方々−私が指導した後進たちや、何よりもIMSの治療を受けられた多くの患 者さん達−から、「IMSをもっと広く普及させ、地方でも受けられるようにしてほしい。」「技術を絶やすことなく伝えてほしい。」「科学的・実証的裏付け を集めてほしい」と強力にプッシュされてきました。
カテゴリ:鍼灸
ebara / 2015年08月13日(木) 14:25
TMSジャパンからのMLからです。
ありふれた症状を訴える患者200名をプラス思考で接した治療群と無治療群、マイナス思考で接した治療群と無治療群に割りつけたRCT(ランダム化比較試験)によると、2週間後の改善率は治療の有無に関わらずプラス思考で接した群の方がはるかに高かった。
http://1.usa.gov/qJyVdX
やはり、医師やコメディカル、治療家などが、患者さんに接する態度は重要ですね。
医療業界は、早く治さないほうが利益があがる不思議なシステムです。
科学的に否定されている事実であるにもかかわらず、腰痛の原因は、骨盤が歪んでいるからなど etc 不安を煽られたり、恐怖を植え付けらたりしていませんか?
患者として言わせてもらうと、無理にプラス思考にしなくても、何事も深刻に考えない!と言う事が重要だと思います。
カテゴリ:医療情報
ebara / 2015年08月12日(水) 08:38
患者さんの中には、シコリ(筋硬結)が無くならないと痛みから解放されないと言うような、強迫観念に近い思考に支配されている方もおられます。
確かにシコリ(筋硬結)は、治療のランドマークの一つではありますが、トリガーポイントの治療の目的はシコリ(筋硬結)を無くす事ではありません。
シコリ(筋硬結)の多くは、長年かかって出来た物が多く、柔らかくなっても無くならない物が殆どです。
シコリ(筋硬結)は、シワや白髪と同じような物と考え、恐がる必要は無いのです。
トリガーポイントも活性化しなければ良いのです。
トリガーポイントを火山に例えると、桜島のように頻繁に爆発したら困りますが、同じ火山でも富士山のように休火山でいてくれればいいのです。
体のケアや運動、休養を取り入れ富士山のようにドッシリと構えましょう。
・江原鍼灸整骨院. 電話 075-463-8639
・京都市中京区西ノ京御輿ケ岡町10番地
・営業時間 9:00~12:00 16:00~19:00(水・土 午前中)
・定休日 日曜日 祭日
カテゴリ:治療室こぼれ話
ebara / 2015年08月06日(木) 20:35