痛みに関する話題を綴った日記です。
ためしてガッテンで、筋膜リリースについて放送されてから、お問い合わせの電話が増えました。
当院は、京都で唯一(平成27年9月時点で)の超音波エコーガイド下筋膜リリース鍼が出来る治療院です。
痛みの原因は様々ですが、筋膜性疼痛症候群と言うありふれた痛みは、医療従事者の多くが知りません。
長引く痛みは、椎間板ヘルニアや半月板損傷と言う構造の問題ではなく、筋や筋膜のトラブルかもしれません。
超音波エコーでの患部の観察。
画像は、肩の大・小結節
白く写し出されているのが筋膜です。
動いているのがエコーに写し出された鍼先。
カテゴリ:鍼灸
ebara / 2015年09月11日(金) 07:09
鍼灸の良さを患者さんに分かりやすく伝えるには、どうすれば良いか?
それは、可視化が一番と言う事で、当院も、超音波エコー観察装置を導入しました。
超音波エコーというと、よく妊婦健診で使っているイメージがあると思いますが、実は運動器疾患を診るのにとても役立ちます。
妊婦さんに使えると言う事は、人体に悪影響が無いとも言えますから、繰り返し患部を観察することが出来ます。
鍼灸治療を行う上でも、いわゆるトリガーポイントや筋膜などの軟部組織が、関係する痛みなのか?
血流増加などの炎症所見があるのか?
骨折や血腫や腫瘍があるのか?刺鍼部位に肺や血管や神経はないか?
を判断することは極めて重要です。
つまり、鍼治療が適応する痛みなのかどうかを、これまでの経験値に加えてエコーを用いることで、その精度を向上させることができます。
また、治療部位の適切な同定のためには、圧痛と患部の動きが重要ですが、それにもエコーが役立ちます。
圧痛部位が実際はどの部位なのか?
動かした時の痛みは、どの部位が実際に動いているのか?をエコーで観察できます。
つまり、より適切かつ有効的な鍼治療を可能にするのです。
下のモニター画像は、肩関節の前側、専門用語でいうと大結節と小結節を描出したところです。
カテゴリ:お知らせ
ebara / 2015年09月02日(水) 22:13