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症例報告 (カテゴリ:自律神経失調症 その他の症状)

80歳代の女性の患者さん。もう随分長いおつきあいです。

すごく、自分の身体について繊細な方で、いつも検査の結果の評価を医師だけでなく、私に聞いてこられます。先日も来院された際に、2日程前に歩いていると心臓がビクッとなって、胸が痛くなったと仰ります。それが何回か続いて、心臓が止まらないか不安だとも仰ります。症状が出たのはその日だけだったそうで、特に息苦しいなどの症状はなかったそうです。

誰でもできるトリガーポイントの探し方・治し方のP133に不整脈とTPにつての記述があります。

患者さんの性格傾向や、色々な検査結果のデーターを聞かせてもらっているので、TP関連症状を疑い、大胸筋ではないですが赤いマークの部分。

胸骨と右肋骨下接合部、やや右よりを探ると、著名なジャンプサインがありました。そこを虚血圧迫法を用いて直接リリースしました。今日来院された際には、ジャンプサインも消え、訴えられた症状も一切でていないと言う報告を受けました。

もちろん、安易にTP,MPSと考えずに、気になる点があれば除外診断を優先してもらうのは、言うまでもありませんね。訴えられた症状がTP関連症状だったのか?

長年の信頼関係が効を奏した(プラセボ)かは分かりかねますが、備忘録として書き留めておきます。

 

カテゴリ:症例報告 ,自律神経失調症 その他の症状

ebara / 2010年07月08日(木) 12:17

耳鳴りは、耳鼻科でもこれと言った治療方法がないまま、放置されてしまう場合が多いのではないでしょうか?

40歳代男性の患者さんが、奥歯を力強く噛みしめると、音が変化すると言って来院されました。噛みしめるときの筋肉、咬筋や側頭筋、などが大きく関与していると思われます。咬筋と側頭筋に鍼をして様子を見てもらいました。今日再来されましたが、耳鳴りは気にならない程になったそうです。顎二腹筋、斜角筋など側頸部の筋肉も重要でしょう。

もちろん、耳鳴りの多くは難治性のものが多く、特に聴力の低下を伴う耳鳴りには、あまり期待は出来ないかもしれません。ただ、リスクの殆どない治療なので、私のように噛みしめて音に変化があるようなタイプの耳鳴りでお困りの方は、一度試してみられてはいかがでしょうか?

 

カテゴリ:症例報告 ,自律神経失調症 その他の症状

ebara / 2010年06月17日(木) 12:10

若い女性の患者さんがお母さんと一緒に来院されました。

若い女性の患者さんの主訴は、初発は今年の初めに両足底の痺れ。

歩いていると感じない。

最近では、あちこちが過敏になっているようでピリピリすると言うような物です。

治療中は、あちこち触っても痛がる様子はありません。

整形外科にて原因不明→神経内科にて原因不明→整体治療数回で少し改善→膠原病、線維筋痛症の検査異常無し。

結果原因不明なので治療方法無しと言う状態です。

そして、一向に改善されない症状に不安と辛さだけが残っているような常態です。

お母さんは、たいした治療もしていませんが、以前あった頭痛や吐き気のような症状は随分改善されて、現在は殆ど感じないような状態です。

娘さんにも番長のところでの治療を勧めていたそうですが、お年寄りの行くような場所と言うような思い込みから、なかなか踏ん切りがつかなかったようです。

番長自身は診断権がある訳ではありませんから、上記図のような圧痛点の検査などしませんが、線維筋痛症と呼ばれる物のステージ1などの病態は、普段診ている患者さんの中にも結構な頻度でおられるように感じます。

多分、お母さんのほうも圧痛点を照らし合わせれば、ステージ1に該当するかもしれません。

お母さんのような病態をMPS、自律神経失調症、更年期障害、偏頭痛etc

と言っても大きく間違っていはいないようにも思います。

娘さんの方も、似たような物なのでは無いでしょうか?

多くの症状が簡単な筋肉の治療で改善してしまう事実があるにも係わらず、診断する側にそのような概念が無いから、原因が不明だから治療する手段が無い。

そのようにして医療難民は増えていくのでしょう。

しかし、即効で主訴が全て改善される訳では無いので、このような痛みの理屈を出来るだけ分り易くお話するのは、結構な時間も労力も必要になります。

それでも、お帰りになるときの表情が、来院された時とガラっと変化されていたりすると、こちらまで元気を頂いたような気分になっちゃいます。

つくづく正しい情報は良薬になると思える瞬間です。

 

トリガーポイント療法専門院の江原鍼灸整骨院.は、上記のような痛みや症状以外にも、筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)、筋痛症の患者様が多数来院される治療院です。

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カテゴリ:症例報告 ,自律神経失調症 その他の症状

ebara / 2008年11月24日(月) 21:40