過去に治療を行った症例報告です。治療部位毎に経緯などをまとめています。左側のカテゴリ選択から治療部位を選択できます。
数年前から、左の股関節の痛みが酷くなり、整形外科で変形性股関節症と診断され、理学療法と薬物療法、鍼治療、整体、カイロプラクティック etc あらゆる治療や薬を試したが、徐々に痛みが酷くなって日常生活は杖を手放せなくなり、直近に手術を考えておられた50歳代の女性の患者さんが、来院されました。
股関節周囲の罹患筋と考えられる、赤いマークの機能不全になっていた筋肉に、トリガーポイント鍼治療を二回したところ、痛みが10⇒1まで改善し、杖が必要無くなり、手術をキャンセルするまでに寛解しました。
痛みが和らぎ、活動範囲が広がり自信も回復していくと、更に痛みも和らいで行くと思います。
カテゴリ:股関節の痛み
ebara / 2013年05月28日(火) 08:21
就寝時、仰向けで殿部と布団が当たっているところが、むずむずして眠れないと訴え来院された40歳代の男性の患者さん。
先日、別件で来院くださいました。むずむず脚の症状は、二回のトリガーポイント鍼で良くなったそうです。
むずむず脚症候群は、中枢性感作症候群(中枢の過敏化)という病態として扱われますが、案外、足にできた活性化したトリガーポイントが、大きく関与しているのかもしれません。
活性化したトリガーポイントや筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)は、痛みだけでなく多彩な症状を呈します。
神経障害性疼痛も中枢性感作症候群(中枢の過敏化)として扱われ、リリカをはじめ向精神薬が処方されていますが、それでも効果があがらない症例に、トリガーポイント鍼が有効な症例が多数あることを考えれば、抹消の筋肉の治療がおろそかにされたまま、安易に神経障害性疼痛や中枢性感作症候群として、薬物療法が開始されていないか危惧してしまいます。
カテゴリ:自律神経失調症 その他の症状
ebara / 2013年05月25日(土) 17:08
クラブ活動中に左足が攣って(大腿)、その場に倒れ込んだまま微動だにできず、友達数人に担がれて帰宅。安静にしても良くならず、動こううとしても足がすぐに攣るので、保護者の方に担ぎ込まれて来院された男子高校生の症例です。
股関節を経度屈曲位のまま身動きが取れません。
攣った反対の足のみで移動することもできません。
明確にここが痛いという表現もできず、足を伸ばそうとすると太もも全体が攣ると言う話です。
大量の汗とともにミネラルが放出され足が攣った可能性もありますが、最近足がやたらと攣るようになったことや、毎日バットの素振りをかなりの回数していること、転倒したわけでもなく、組織の損傷を伴うような所見は見当たりませんでしたので、原因を考えるよりも、まずは除痛を優先し治療をしました。
ベットに横になることも困難でしたので、少しでも動けるように、遠隔治療として骨間筋に鍼をしてみましたが、ほぼ無効でした。
それでも、どうにかベットに横臥できるようになったので、触診で一番スパズムを感じた、大腿筋膜張筋、中殿筋の前縁に置鍼をしました。
抜鍼後は自力歩行ができるまでに回復したので、ミネラルの補給目的でスポーツ飲料を薄めて飲む、お風呂でよく温まったあとに、鍼をした場所をよくストレッチすることを指導して終了。
翌日、念のため来院してもらいましたが、どの動作も問題なく行えるまでに回復していたので略治としました。
この時期は、クラブに入部したての子供たちの故障が目だつ時期です。一昔前よりも競技能力が求められるようになりましたから、高校生が150キロを超えるボールを投げる時代ですから、ついつい無理しがちです。運動量質、休養、食事 総合的に考えて取り組まないと、取り返しが付かない故障をしてしまう可能性もあります。
中年以降で足がよく攣る場合は、内臓疾患の可能性もありますから、繰り返すようであれば、専門医を受診してください。
カテゴリ:その他の痛み
ebara / 2013年05月13日(月) 07:53