鍼灸の良さを患者さんに分かりやすく伝えるには、どうすれば良いか?
それは、可視化が一番と言う事で、当院も、超音波エコー観察装置を導入しました。
超音波エコーというと、よく妊婦健診で使っているイメージがあると思いますが、実は運動器疾患を診るのにとても役立ちます。
妊婦さんに使えると言う事は、人体に悪影響が無いとも言えますから、繰り返し患部を観察することが出来ます。
鍼灸治療を行う上でも、いわゆるトリガーポイントや筋膜などの軟部組織が、関係する痛みなのか?
血流増加などの炎症所見があるのか?
骨折や血腫や腫瘍があるのか?刺鍼部位に肺や血管や神経はないか?
を判断することは極めて重要です。
つまり、鍼治療が適応する痛みなのかどうかを、これまでの経験値に加えてエコーを用いることで、その精度を向上させることができます。
また、治療部位の適切な同定のためには、圧痛と患部の動きが重要ですが、それにもエコーが役立ちます。
圧痛部位が実際はどの部位なのか?
動かした時の痛みは、どの部位が実際に動いているのか?をエコーで観察できます。
つまり、より適切かつ有効的な鍼治療を可能にするのです。
下のモニター画像は、肩関節の前側、専門用語でいうと大結節と小結節を描出したところです。
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ebara / 2015年09月02日(水) 22:13
先日のブログにも書きましたが、MPS研究会 第14回学術集会での発表が、MPS研究会のWEBサイトに、MPS研究会 第14回学術集会 報告として、当院が紹介されました。
痛みは、まだまだ分からないことだらけですが、筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)、トリガーポイントと言う病態があることが世間で認知されれば、少なからず、痛みで苦しむ方のお役に立てるはずです。
残念なことに、医師や医療従事者の多くがその存在すら知りません。
ありふれた病気が世間で少しでも認知されるように、微力ですが情報発信を続けていきたいと思います。
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ebara / 2014年12月08日(月) 08:12