過去に治療を行った症例報告です。治療部位毎に経緯などをまとめています。左側のカテゴリ選択から治療部位を選択できます。
70歳代の女性の患者さんです。病態は多分手根管症候群と呼ばれる物でしょう。
昨年、手首の骨折後だんだん症状が酷くなり、夜も寝ていられないと言う事でした。
二回の鍼施術で、痛みはほぼ無くなりました。
但し、手根管症候群は、正中神経が圧迫されて起こるとされるので、通常薬指の外側や小指に症状が出る事はないはずです。
しかし、この患者さんは、親指と人差し指にあった痛みが消えたら、薬指、小指に痛みが移動したと仰ります。(痛みは当初より遥かにマシだそうです。)
親指と人差し指の痛みが酷くて分りにくかったのかもしれません。
こう言うケースは、珍しくありません。
赤い印が痛みのある箇所。
青い印が鍼をした箇所です。
私の場合、手のひらや足の裏は、鍼施術は痛みが他の部位よりきついので、施術する事はまずありません。
手の甲や、足の甲側は稀に施術します。
今まで、こんな単純な方法で、手術適用と勧められていた、手根管症候群と言われた患者さんを何人治した事でしょうか?
そして、私が知る限り、トリガーポイント治療をした患者さんで、この病態が再発した患者さんは知りません。
・江原鍼灸整骨院. 電話 075-463-8639
・京都市中京区西ノ京御輿ケ岡町10番地
・営業時間 9:00~12:00 16:00~19:00(水・土 午前中)
・定休日 日曜日 祭日
70歳代の男性の患者さんです。
以前腰のヘルニアの時に、手術を勧められたが拒否して、1ケ月程度で回復したそうです。
今回は、腰の痛みはありませんが、赤い印付近に強い痛みがあります。
前回と同じ医院でお尻と腰に注射、数時間の効果はあったようですが、思うような効果が得られず、手術を勧められたので来院されました。
初診時、単刺(1本の針で治療して行く)治療などで奏功。
但し、夜には痛みがぶり返して来たそうです。
2日目は、更に刺激量をあげるべく、臀部、大腿外則、ふくらはぎへ置鍼。しかし、患者さんが思うような効果が出ず、初診時の治療を希望されましたので、今日再度試みました。
夕方、御家族がみえましたが、経過は良いようです。
次回からは、ふくらはぎへの治療中心でいけそうな感じです。
まさに、治療とは、患者さんと治療家で作り上げて行くもんですね。
カテゴリ:症例報告 ,坐骨神経痛 脊柱管狭窄症
ebara / 2008年01月10日(木) 21:20
赤い印の箇所に激しい痛みがある、60歳代の男性の患者さんが来院されました。
初発は、右の親指の痺れから始まったそうです。
それが、次第に腋の付け根から、肩の激痛へと変わって行ったそうです。
近くの総合病院の神経内科へ受診したそうです。
何故、神経内科に受診したかと尋ねたところ、経験的に整形外科では???だったからだそうです。
しかし、行われた診察は、レントゲン撮影。説明は、頚椎の5番の椎間板ヘルニアによる神経圧迫。
首の前湾の消失。
すぐに手術の必要は無いが、手術したほうが早い。
治療としては、牽引が良いとの事だったそうです。
そこで、僧房筋上部、肩甲挙筋、頚頭板状筋、棘下筋、前腕の圧痛部に鍼をしました。
今日、2回目の治療でしたが、良好のようです。
カテゴリ:症例報告 ,首・腰の椎間板ヘルニア
ebara / 2008年01月09日(水) 21:17