過去に治療を行った症例報告です。治療部位毎に経緯などをまとめています。左側のカテゴリ選択から治療部位を選択できます。
下腿の痛みを訴えて来院された高齢の男性の患者さん。
痛みは半年くらい前からあったそうで、脛骨(むこうスネ)に一直線にエレキバンが貼ってあります。
写真でお見せできませんが、かなりむくんでいました。医師にはなんと言われているのかと聞くと、脚気のようなものと言われているそうです。
脛骨前面には付着している筋肉はありませんから、脛骨前面の痛みは他から来ているというものです。関連圧痛という言葉は、MPS研究会の医師、山下先生の造語です。
施術方法を簡単に書くと、脛骨の内側縁から後脛骨筋に刺鍼→足裏に響く場所。腓腹筋の内側、外側の筋硬結。前脛骨筋から下腿骨間膜を貫き(一度に全体を緩める意味)刺鍼をしました。
先日、二回目の治療に来院してくださいましたが、むくみも随分減っていましたし、肝心の痛みも、8割は楽になったと言うお話しでした。
カテゴリ:その他の痛み
ebara / 2013年02月27日(水) 12:50
左胸に痛みを訴え来院された高齢の女性の患者さん。
思い当たるのは、1ケ月半くらい前に物を持ち上げようとした際に、左胸にピキッと痛みが走ったくらい、その後痛みが続いた訳では無く、最近になって、体を動かした時一瞬だけ、電気が走るような痛みがあるそうです。
骨折を疑うような所見も内科疾患の既往歴もありません。
動作時通を確認しましたが、特に痛みを誘発する動作はありません。患者さんが押さえる場所は、第7~8肋骨の間になりそうです。’(通常、乳頭ラインが第五肋骨になります)
経験上このようなケースは、脊柱の際の筋肉をゆるめて呼吸が楽に出来るように治療すれば経過が良い場合が多いものです。
この患者さんも、訴える場所は治療せず、脊柱傍らの筋肉にできたトリガーポイントを治療をして様子を見ていただきました。
除外診断が必要な疾患がないかどうか判断し、尚且つ安全に刺鍼を出来る場所を選んで治療しました。(ここを読まれ参考にされる方は、背部は充分に気をつけ治療にあたってください。)
今日は一週間ぶりに、二回目の治療に来院されましたが、経過を聞くと、この一週間は痛みもなく生活が出来たようです。
カテゴリ:その他の痛み
ebara / 2013年02月07日(木) 15:45