痛みに関する話題を綴った日記です。
トリガーポイント式チャート
私は患者さんに分かりやすいように、トリガーポイント式チャートを使います。
他にもトリガーポイント関連の書物を何冊か持っていますが、痛みはトリガーポイントだけで語れません。
トリガーポイント療法も、色んな書物に記載されている、トリガーポイントの関連痛パターンは参考にはなるのですが、それだけでに頼っていては不十分かもしれません。
http://mchiro.exblog.jp/14468586
慢性痛症と言う病
特に、近年出て来た慢性痛症と言う病を治療していくには、一つだけの治療方法だけでカバーするのは難しいでしょう。
しかし、多くの場合トリガーポイント療法を有効に使えば、かなりの効果があげらるのも事実です。
私も、TP療法については初学者ですから、まだまだ手探りでやっている部分があります。
多裂筋、腰腸肋筋などの脊柱起立筋群を押さえて下肢まで関連痛が出る場合は、その奥にある大腰筋への刺激で下肢に関連痛が出ているのかもしれません。
このような場合は、どのような動作で痛みが出るのか?
そして、体位を変えて大腰筋を触察しても関連痛が出るのか?
また筋肉の状態はどうか?
など総合的に判断して罹患筋を探っていきます。
ただ、罹患期間が長い場合など、単独の筋肉だけが悪いと言う事はないでしょから、少しづつ片づけていくしかありません。
トリガーポイントの関連痛パターンだけでなく、動作時痛や触診から得られる情報をフル活用する事で、やみくもに治療するよりは遥かに効率的よく治療ができるように思います。
カテゴリ:鍼灸
ebara / 2010年08月20日(金) 16:00
はじめてのトリガーポイント鍼治療 の著者、伊藤和憲先生のブログ筋肉の痛みとトリガーポイントの中に医師からの忠告と言う記事があります。
線維筋痛症でなくても、医師でも無い代替医療家は薬の処方などについて安易に口を挟むべきではないと思います。
確かに、不必要な薬を処方されていると感じる患者さんもいますが、私が医師であれば責任を持って対処しますが、それが出来ない以上自分が出来る事だけに全力を尽くすべきです。
もし、心から信頼できる医師が側にいて、担当の先生と相談しながら薬の調整が出来るならばベストでしょうが、実際は間単に事は運ばないのが現状です。
記事の中には、他にも効果がないにも関わらず、長期間鍼治療を続けさせる。
線維筋痛症を治せると簡単に言う。
など書かれていますが、真剣に痛みの事を考え治療にあたっていれば、そうやすやすと口には出せない言葉だと言う事はすぐに分ります。
線維筋痛症に限らず、慢性痛症になってしまった痛みは、いまのところ決定的な治療法が存在しないわけですから、患者さんと二人三脚で模索しながら、その人にあった治療方法を作り上げていくしかありません。
鍼の刺激ひとつ取っても、その日の症状で変える必要があるはずです。
いずれにしても、鍼灸師が自分の守備範囲を超えすぎたところまで口をだしてしまうと、結局は患者さんに不利益をもたらすことになりかねません。
最悪、医科と鍼灸との痛みの連携医療の構築など程遠く、患者さんや医師双方から不信感をかってしまう事になるでしょう。
鍼灸は、これからの痛み医療ににおいて、大きな成果が期待できる分野だと私は思っています。
しかし、鍼灸師ひとりひとりのセンス次第では、せっかくの活躍の場が無くなってしまうかもしれません。
私も鍼灸師の一人として、強く心に留めておかねばならないと思える記事でした。
カテゴリ:鍼灸
ebara / 2010年07月21日(水) 20:38
最近、ちらほら線維筋痛症についての記事を見る機会が増えてきました。
記事は、今日の京都新聞の朝刊に掲載されていた記事です。
線維筋痛症は重症化すると大変ですが、全国に推定250万人の患者さんがいるのではないかとも耳にします。
図にもあるように全人口の2%と言う事ですから、ざっと50人に1人の計算ですから、ありふれた病気とも言えます。
もちろん、その2%の中にも症状が重いものや、軽いものもあります。
そのありふれた病気が、保険も効かない、認知もされていないでは、患者さんも治療をする側も困ったものです。
いずれにしても、痛みは我慢せず速やかに除痛するのが、いまのところ一番の良策のようです。
カテゴリ:医療情報
ebara / 2010年07月20日(火) 08:14
前回、めまいと耳の閉塞感で刺絡治療をしました。
ここ数日、また左耳の調子が悪くなってきたので、昨日の昼休みに胸鎖乳突筋の中央付近の筋腹中心に、同じように刺絡治療を施しました。
治療後は変化ありませんでしたが、今日は朝から耳の調子は快調です。
100%でなくても、自分で対処できる方法が分かっていると助かります。
これは痛みにも共通する事です。
私は、腰痛の時はアイシングをする事で急場をしのぎます。
最初に、刺絡治療をした時の血は、
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=53071269&comm_id=4683800
の画像にもあるように、数か所ドロドロ塊のようになる部分がありましたが、今回はサラサラしたものでした。
東洋医学で言う瘀(オ)血と言う状態なのでしょう。
今回は、一番小さなバンキーだけで吸引したので、以前より跡が目立ちにくいような気がします。
カテゴリ:鍼灸
ebara / 2010年07月14日(水) 12:37
自分でする刺絡治療
今日は、めまいもなく、3週間も続いた耳の閉塞感、自分の声がこもると言う症状はありません。
耳の症状は9割以上は改善しています。
刺絡が効いたかわかりませんが、完骨を始め、耳鳴りに効果がありそうなツボ、胸鎖乳突筋の停止部の乳様突起付近、側頭筋、咬筋はくまなく鍼をしたのですが、効果は感じませんでした。
昨日より刺絡をした部分が目立つ感じです。
カテゴリ:鍼灸
ebara / 2010年07月05日(月) 12:43