過去に治療を行った症例報告です。治療部位毎に経緯などをまとめています。左側のカテゴリ選択から治療部位を選択できます。
Aさん、70歳代男性。座っている姿勢から立ち上がろうとした時に右腰に痛み。腰を伸ばせない。
Bさん、60歳代男性。前かかがみになった時に右腰に痛み前屈困難。
Cさん、40歳代男性。長時間立っていると左脚が痺れてくる。
整形外科で背骨の歪みと骨棘が神経を刺激しているのが原因。働きすぎ、年のせいだから仕方ないと言われる。
AさんBさんは、罹患筋を特定して等尺性収縮を利用して治療。即座に完治といえるくらいに改善。どちらも、急性痛ですから、治療の押さえどころを間違えなければ、難しくない症例です。
問題はCさん。年間の休みが片手くらい。一日の睡眠が4時間程度、残りの殆どが立ち仕事。偏食傾向。症状が出てから時間が経過している事。オマケニ、医師によるレッテル。
小殿筋にジャンプサインがありました。罹患筋にアプローチした後に、仙腸関節を合わせるように矯正。上部腰椎の可動性の無いセグメントも矯正。
一通りMPSやTPの事、セルフメディケイトのやり方をお教えして終了。私は、生活習慣については、通常こちらから深入りする事はありません。ただ今回のケースは、治療だけで乗り越えられるか考えさせられた症例です。
私の院に来られる患者さんは、まずMPSの事を知りませんし、知ろうともしない方が殆どです。医師にヘルニアや脊柱管狭窄症、他の構造損傷と言うレッテルを貼られていられる方ばかりです。
http://junk2004.exblog.jp/13064961/
間欠性跛行(脊柱管狭窄症)は筋性疼痛。ほんとは、こう考えるのが一番理にかなってるのですけど。後は、患者さんがどのように判断してくれるかです。
70歳代の女性の患者さん。
左足に帯状疱疹ができて、痛みをかばって歩いていたら、反対の右脚が痛くなったので病院を受診されたそうです。
診断は、脊柱管狭窄症による腰下肢痛。歩くと脚が痛くなるのですが、自転車ならどこまでも行けるそうです。脊柱管狭窄症マニュアル通りですね。自転車でどこまでも行けるなら、下肢の動脈閉塞の可能性などは無いと判断できます。深部反射もMMTも全て正常です。
定期的に病院を受診しても、電子カルテを見ながら痛みはどうですかと聞かれるだけ触診などは一切なしで、座薬が処方されるだけで、湿布を希望しても、気休めだからと処方してもらえないと仰ります。不思議ですね、座薬も湿布も侵害受容性疼痛以外に効きそうにないのですが。。。
小殿筋にジャンプサインがありました。
私は単に反対の脚をかばっていたツケが殿部を中心に出ただけだと判断しました。
カテゴリ:症例報告 ,坐骨神経痛 脊柱管狭窄症
ebara / 2010年04月10日(土) 13:46
50歳代男性。
ピンポイントではなく、漠然とした左膝の痛みを訴える、主に膝裏に起こるが徐々に全体に移動する。腫脹や熱感はなし。動作制限もない。
ある競技に参加する為に重点的にトレーニングをしたのがきっかけらしい。それだけで充分治療するポイントは割り出せたので、罹患筋を数カ所特定してダイレクトにリリース。
特に、腓骨頭の筋腱移行部を押さえると、膝の内側に痛みが広がるようである。痛みは充分に和らいだのだが、どうも左の仙腸関節、左の肋骨など体幹の硬さを感じた。左に一本ピーンとした線を感じるような感覚である。自分の感じた説明をしながら患者さんに聞きなおすと、いつも左の肩に重たいものを担いで運ぶ事が多いそうである。
今回の症状とどう関係しているのかは分からないけれど、案外手先から伝わる感触は重要である。以前なら仙腸関節には、ガンステッドテクニックでリスティングを割り出しアジャストしていたが、今日はじっくりと軟らかさが出るように軽く圧を加えてみた。同じく肋骨にも軽く圧を加えてみた。後の治療は蛇足であったかもしれないが、身体をユニットとして見る事は重要な事には間違いではないだろう。実際呼吸も深く大きくなったようにも感じ取れた。
簡単に言えば、後の治療は自然治癒力を高めているようなものですから、呼吸が深くなって当たり前の事ですが。ただ、こうした治療は時間もかかるし、何より比較対象が出来ないので、何が何に効いたのか分らないので、自分でも新たな迷いを作ってしまうときがある。
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