過去に治療を行った症例報告です。治療部位毎に経緯などをまとめています。左側のカテゴリ選択から治療部位を選択できます。
右手首の屈側に痛みを訴えて来院された、30代の女性の患者さん。
動作としては、前腕の回外で同部位に痛み(+)ただし、この辺りが痛いと言う感じで、明確にここが痛いと言うようなものでもありません。痛みを訴える部位に圧痛はありません、前腕を回外する時に使う筋肉に刺鍼しましたが、強く感作されている感じはありませんでした。
ただ、前腕の回外と言っても、筋肉は繋がっていますから、上腕や肩周りの筋肉も連動して僅かながら動きます。結局、斜角筋のリリースをすることで、症状が楽になったので、様子を見てもらう事にしました。
経筋、アナタトミートレイン、エンドレスウェブetc 膜系に関する本は読んでおくと参考になるかもしれません。
・江原鍼灸整骨院. 電話 075-463-8639
・京都市中京区西ノ京御輿ケ岡町10番地
・営業時間 9:00~12:00 16:00~19:00(水・土 午前中)
・定休日 日曜日 祭日
40代の男性の患者さん。
主訴は、去年の夏ごろからの腰下肢痛です。特に、デスクワークが一番辛いそうです。思い当たることと言えば、長時間のドライブで、腰(殿部)付近に違和感を覚えたくらい。そこをマッサージしてもらい、更に症状が悪化したというお話しでした。
MRI検査の結果、神経が出る隙間(たぶん椎間孔のことでしょう)が少し狭いが、これくらいで、そんなに痛みが出るはずはないと言われ、腰の牽引を継続するも改善せず。
そうこうしている間に、痛みで仰向けに寝ることも出来なくなったそうです。
患者さんは、腰痛も訴えられていましたが、多裂筋、腸肋筋などを探索しても感作部位は見つかりません。梨状筋も特に感作なし。続けて探索すると、下後腸骨棘付近や、小殿筋の後縁に沢山の感作部位がありました。
今日、二回目の治療にお見えになりましたが、デスクワークはまだ辛いものの、一回の鍼治療で、横向けにしか寝られなかったものが、仰向けに寝られるようになったと報告をいただきました。
今日は、仰向けで殿筋の前縁部に見つかった感作部位を主に処理しました。手が開いていたので、もう一度うつ伏せで探索すると、大殿筋の上縁と大退骨の付着部にも沢山の感作部位が見つかりましたので、ここを処理して様子を見てもらいました。
この患者さんは、ネットで検索して当日に来院されました。このように行動力のある患者さんばかりなら、こちらも助かるのですが。。。
先週末、大きな大会を翌日に控えられた、50歳代の女性の患者さんが来院されました。
朝、訳も無く腰に違和感を覚え、時間を追うごとに痛みが増してきて、腰を伸ばすことが出来なくなったそうです。自分でも、腰のどこが痛いかはっきりしないと仰ります。
経験から、初期には患部をあまり刺激するのは、逆に症状を悪化させることもあるので、翌日のことを考え抹消をモニターしていきました。右のアキレス腱移行部に、口ではうまく言い表せませんが、何か流れが停滞するようなポイントを感じ取りました。そのポイントの制限をリリース。仰向けでモニターすると、中殿筋の前縁部にも同じような感じが掴めましたので、ここもリリース。
徒手だけの治療でしたが、帰り際には、腰が伸びて動作が楽に行えるようになりました。
・痛みの体験記
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・京都市中京区西ノ京御輿岡町10番地
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先月中旬に初めて来院された80代女性の患者さん。
問診では、1年前から腰が痛くなり、その後右脚が痛くなり、さらに左脚まで痛くなって来たと言うお話でした。
治療は、一日置きくらいに送迎付きの家庭医のもとで、痛み止めの点滴、TPB注射、別棟にあるマッサージ院に移動して、マッサージや鍼、皮内鍼をしてもらっているそうです。それ以外に、薬が7~8種類、毎月の血液検査etcと言うお話しでした。
TPB注射、鍼、マッサージ 全てが痛くて辛いそうです。
右の腰骨がノコギリのようになって、神経に当たっているから仕方ないと言われているそうです。
今日で7回目の治療が終わりました。
最初の数回は、広範囲に診て行きましたが、最終的に右の小殿筋の前縁、腸径靭帯の中央付近に強烈に感作している部分が見つかりましたので、そこを重点的に治療しています。
今日、患者さんが、おかげで随分楽になって来ました。(歩き方からもうかがえます)
本当は、痛みが出だしたのは1年前でなく、この春で11年目です。自宅まで送迎してもらえ、内科の薬も処方されているので、なかなか他にかわる事も出来ず、もう治るかと思っている間に10年が過ぎてしまったそうです。
患者さんの行きつけのお店の人が、そんな様子を見るに見かねて、私の院を勧めてくれたそうです。(あくまで患者さんからの一方通行のお話しです。)今でも、その院には通院されていますが、ある意味凄い信頼関係ですね。
カテゴリ:症例報告 ,坐骨神経痛 脊柱管狭窄症
ebara / 2011年05月07日(土) 13:23