過去に治療を行った症例報告です。治療部位毎に経緯などをまとめています。左側のカテゴリ選択から治療部位を選択できます。
ここ数日、ギックリ腰の病態で、三人の腰痛患者さんが見えられました。
一人目は、最初から鍼希望。
二人目は、鍼は嫌だと言うことで午前中に手技にて治療。
午後になって、痛みでどうにもならなくなり、左脚の痺れ、足があがらないと言って、午後再び来院されました。この痛みが取れるなら、鍼でも何でもすると言う事で、トリガーポイント鍼をしました。
三人目は、鍼は恐いと仰るので徒手治療のみ。
それぞれ、運動考察、触診から痛みの罹患筋を同定→治療。
要は、鍼をしたか徒手のみかの違いで、施術する筋肉は同じです。
結果、一人目の方は二回で治療終了。
二人目の方は、一回の鍼で足の痺れもなくなり、足がスムーズにあがるようになり、結局、二回の治療で、重い荷物を運ぶ仕事に早期復帰されました。
三人目の方は、二回目の治療終了時点で、痛みは軽くはなったが、座っていると痛みが増してくるので、まだ治療が必要なレベルです。
下の画像は、一番痛みが酷かった二人目の患者さんの治療ポイント。
殿筋、最外層の腰方形筋までが、強烈に感作されていました。
こうして、同じ視点で治療をしても、鍼を使うのと徒手では、やはり鍼の方がよく効くように感じますが、恐い、痛いと言うイメージが先行してしまいます。
実際、初めて体験した方は、もっと早く鍼治療やっとけば良かったと言う感想が多いです。
40歳代の女性の患者さんが、テニス肘を患って来院されました。
去年、初めて来院されたときは、背部の痛みで二回治療しただけで、その後の経過は分かりませんでしたが、久しぶり来院された時に治療のお話しを聞く事が出来ました。トリガーポイント鍼の治療後は凄く調子が良く、テニスの大きな大会で二回も優勝したと嬉しそうに仰ってくださりました。
患者さん曰く、自分勝手なもので、あれほど痛かった背部痛で駆け込んだのに、のど元過ぎればなんとやらで、で先生のことなどすかっかり忘れていたが、肘が痛くなった途端に顔が思い浮かんで来院したと言うお話しでした。小雪降る中、遠方から来院してくださった患者さんには感謝、感謝です。
さて、肝心の肘のほうですが、テニス肘と言うお話しでしたが、触診や運動考察では肘よりも、肩周囲の筋肉、斜角筋のトラブルのほうが重要に思えました。お話から、ここ最近テニスのサーブのフォームを変えたと言う事も分かりました。前腕、肘周りを治療しても、あまりスッキリしませんでしたが、斜角筋を処理すると肘だけでなく、肩全体も軽くなったと言ってお帰りになりました。
やはり、痛い所だけでの治療で効果が上がらない場合は、繋がりを見治して治療をするべきですね。
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