過去に治療を行った症例報告です。治療部位毎に経緯などをまとめています。左側のカテゴリ選択から治療部位を選択できます。
80歳代男性Aさんは、四ヶ月程前に、趣味のガーデニングを終えてから、右腰から右臀部に痛みを覚え、右脚に力が入り辛く歩行が困難になり、近くの整形外科と大学病院を受診、脊柱管狭窄症と診断されたそうです。
初診時、健側と比べると、患側の四頭筋、大腰筋の筋力が明らかに落ちていましたが、深部反射は正常、知覚も問題なく、除外診断も済んでいたことから、筋膜性疼痛症候群(MPS)と判断し、赤いマークの部分をを施しました。
一回目の治療後から、すぐに筋力は正常に戻り、週二回のペースで合計四回の治療(約二週間)をした時点で、寛解と呼べる状態にまで良化したので、略治とした症例です。
Aさんは、脊柱管狭窄症と診断されていましたが、トリガーポイント鍼灸・筋膜リリース治療が有効であったことから、痛みの本態は、脊柱管狭窄症ではなく、筋膜性疼痛症候群(MPS)だったのかもしれません。
他の脊柱管狭窄症、坐骨神経痛への治療例です。⇒http://www.ebara-acupuncture.com/archives/category/case_report/spinal-canal-stenosis
脊柱管狭窄症とは⇒http://www.ebara-acupuncture.com/archives/10345
・江原鍼灸整骨院. 電話 075-463-8639
・京都市中京区西ノ京御輿ケ岡町10番地
・営業時間 9:00~12:00 16:00~19:00(水・土 午前中)
・定休日 日曜日 祭日
カテゴリ:坐骨神経痛 脊柱管狭窄症
ebara / 2016年02月08日(月) 07:46
左親指が痛みと伸ばす時にひっかかる(ばね指)と言う訴えで、施術を希望され来院された、40歳代女性の症例です。
MP関節の長拇指屈筋腱付近にジャンプサインを認めましたので、患部を超音波エコーのモニターを見ながら、患者さんと一緒に観察しました。
ジャンプサインの部位には、低エコー像に映し出された、ガングリオンのようなものが見えました。
診断は、医師にしかできませんが、今の状態は、ガングリオンのようなものが介在し、ばね指のような状態になっているのではないかと考えられるので、トリガーポイント鍼灸・筋膜リリースを治療の第一選択肢にするべきでなく、低エコー像のものが何であるのか?
除外診断を優先しましょうと言う事を納得していただき、整形外科を受診していただきました。
当院では、患者様の病態を細かく観察し、適応外の疾患は、ご希望があれば医療機関を紹介いたします。
実際の腕、手首、指の治療例⇒http://www.ebara-acupuncture.com/archives/category/case_report/upper-limb
矢印の先に、直径4ミリ弱の低エコー像(黒い塊)が見られ、プローブで押しても形が変わらないことから、ガングリオンのようなものではないかと考えられます。
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カテゴリ:手・腕の痛み
ebara / 2016年02月05日(金) 08:21
腱板断裂や骨の変形は、当院の施術では治りませんが、痛みは十分に取れる可能性があります。
下のエコー像は、左肩の痛みで病院を受診。
MRI検査で腱板断裂、肩峰下滑液包炎と診断され、リハビリを行っていたが良くならずに、来院された50歳代男性のものです。
白い矢印の先が腱板と呼ばれる部位になりますが、超音波検査の画像からも、患側の腱板の厚みが健側よりも薄くなり、平坦化していることから、腱板断裂と考えられます。
また、赤い矢印の先が黒くなっているのは、肩峰下滑液包に水が溜まっていると考えられます。
青い矢印の先は、骨棘(変形)と考えられ、機械的ストレスが同部位に、長い期間かかり続けていると考えられます。
凍結肩と呼ばれるような関節の拘縮はなく、手を添えてあげると肩の可動域は正常であり、超音波エコーで炎症所見も観察されなかったので、施術の適応と考え治療をしましたところ、数回の治療で寛解と呼べる状態になりました。
実際の肩の治療例⇒http://www.ebara-acupuncture.com/archives/category/case_report/shoulder
赤いマークの棘下筋、三角筋などを中心にトリガーポイントの治療しました。
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カテゴリ:肩の痛み
ebara / 2016年02月02日(火) 12:30