
過去に治療を行った症例報告です。治療部位毎に経緯などをまとめています。左側のカテゴリ選択から治療部位を選択できます。
2日前にサッカーの練習で転倒して受傷。朝から整形外科に出かけたが、あまりの混雑ぶりに私の院を受診したとのことである。
痛みのために、背屈動作が自動的にも他動的にもまったくできない。掌屈も半分くらいは制限され、回内回外も制限されている。前腕の伸筋の小指側の筋緊張が顕著である。
手根骨を詳しく探っていっても、著名な圧痛はないが、痛みが長引くようなら整形外科を受診して、骨折の有無が無いか診断してもらうように指示をして治療開始。
痛みが出ているのは、小腸経がメインのように感じたので、まずは同じ太陽に属する膀胱経を探るが、あまり反応が見られなかったので、陰陽交差に切り替えて一番反応のあった水泉に鍼をして、右手首の運動を繰り返させた。ここで大きく可動域と疼痛が緩和したので、バイオイエローを固定。
前腕の緊張が残る小腸経と、三焦経のラインに軽く単刺。これで痛みは少し残るものの、可動域は完全に正常に戻った。
時間に余裕があったので、今回の症状とは関係ないのだがハラを探ってみました。
異様に左側だけの圧が高まっているように感じたので、左が利き足か尋ねると、本来は右利きなのだが、左足で蹴るポジションを任されるようになって以来、左足のキックを集中的に練習していると言うので、腰仙部などのリリースを含めて、多角的にアプローチしました。

・江原鍼灸整骨院. 電話 075-463-8639
・京都市中京区西ノ京御輿ケ岡町10番地
・営業時間 9:00~12:00 16:00~19:00(水・土 午前中)
・定休日 日曜日 祭日
今日、科学新聞社から送られて来た、カイロジャーナルに目を通した。
シルバーウィークに東京で行なわれた、加茂先生の痛みの講座の記事が出ていた。加茂先生の記事は、(いかに脳に介入するか)と言う言葉でまとめられていた。私も、まさしくその通りだと思う。
股関節を手術してから、痛みが酷くなった中年の女性が、久しぶりに来院された。
本人のお話では、術前は痛みが起こっても暫らくの間だけ痛いだけであったのが、術後は慢性的な痛みを抱え困っておられた。将来、このままでは歩けなくなるかもしれないと言われ、手術に踏み切ったそうである。おまけに術後は、股関節に負荷をかけないように、松葉杖の生活を1年間しいられたそうである。触診では患側の脚、とくに外側がパンパンだったのを覚えている。
今日の主訴は別にあったので、先にそちらを処置してから股関節や脚を触らせてもらった。触診しても、以前のようにパンパンに張った感じはなく、改めて患側の脚がどちらであったか本人に確認する程左右差は無くなっていた。
行なった治療と言えば、真似事のようなTP鍼が2回。患部中心の徒手治療が数回。あわせて5回程度。患者さんも、最近は痛みに悩まされるような事はなく、快調そのものだと喜んでおられた。この患者さんには、痛みに関する本をお貸しして痛みの勉強もしていただいた。
私自身は、今回の患者さんの場合、身体的な治療よりも、一時的な除痛と意識の変革→運動→自信→脳への介入。とうまくいったように思える症例であった。
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60歳代後半の女性の患者さん。
主訴は右手首の尺側(小指側)の痛み。思い当たるのは、台風が来る前にブロックを持ち上げ移動させた時に痛みを感じたそうです。
いずれ治るだろうと放置していたが、一向に良くならないので受診されました。手をついたりするのは問題無いが、重い物を掴むような動作の時にかなり痛み、持っている物を落としそうになるらしい。
まず、痛みが再現されるように重い物を持ってもらいました。明確に、ここが痛いと言うのではなく、この辺りが痛いと言う感じだそうです。手首には目立った圧痛もありません。
TP理論でいけば、尺側手根伸筋があやしいですし、尺側手根伸筋は痛みが出た時の動作とも関連があるように思えます。
うちの院に来られる患者さんは、鍼灸治療に対して理解があるかたばかりではありません。今回の患者さんもそのタイプに入るでしょう。そう言う場合バイオくらいの刺激に押さえて、効果があがる方法を探ります。
痛みが出ているラインを小腸経と考え、まずは陰陽交差で対称となる腎経のゲキ穴の水泉を探ると、かなりの圧痛がありました。そこにバイオイエローを貼って、動作確認をしてもらいましたが、楽にはなったようですが今一つのようでした。そこで、小腸経のゲキ穴の養老を探ると圧痛はありませんが、試しにバイオイエローを貼って動作確認をしてもらったところ、痛みなく持ち上げられるようになりました。
今回の患者さんに限らず、急性期のMPSの場合、井穴にバイオや直接灸、刺絡、経筋 etc痛みを解除するポイントや方法は沢山あります。
今回は敢えてTP理論を無視して尺側手根伸筋への治療や触診はしませんでした。私の場合、患者さんのタイプやその時々の状況で、治療方法の使い分けをしています。
追記、急性期としていますが、慢性期に対して遠隔治療が効果が無いと言う意味ではありません。

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大きな行事を控えて体調が悪くなる人。行事が終わって、ホッとしてから体調が悪くなる人。まさに人それぞれです。
孫の結婚式を控えている高齢の女性の患者さん。ここ数年大病を患い、何もかも自信が持てないようです。今回も、式には出てやりたいが、もし何かあって周りに迷惑をかけたらどうしよう。
そんな不安な事ばかりが浮かんできて、頭から離れないそうです。
2日程前から右肩の痛みを訴えておられましたが、昨晩は亡くなった母親が出てきて肩をさすってくれたそうです。
いずれにしても、MPSだと言う判断の元、右手の水かきの部分の圧痛の強かった、3指4指間と4指と5指間の骨間を丁寧にさぐってバイオイエローを2個貼りました。今日は、バイオを貼った事を強く意識させたいので、その上から白いテーピィングを小さく切って貼り付けました。
後は、リラックスをうながす目的で、百会中心にローラー鍼で気持ち良い程度に刺激を入れました。
症状が軽減しているのを確認して、冷水を二口程飲んでもらい、明日痛みが強くなれば、白いテープの上を押してやり、水を一口飲んで下さいと指示して終わりました。
今日の治療は、どちらかと言うとプラセボを強く発揮させ、症状が出た時の解除の方法をインプットした訳です。うまく行くかどうかは分りませんが、無事に式が終えられれば幸いです。
追記 無事痛みもなく式に出られたと連絡がありました。
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腰が伸ばせず来院された30歳代の男性の患者さん。
仰向けで脚を抱え込むような動作でも腰に痛みが走ります。左側よりも右側の痛みが強いので、F4に右5壮、左3壮の直接灸を施しました。その時点で動作確認してもらうと少し楽な感じ。直接灸をした感触としてはあまり効果が無かったようにも思えたので、陰陽交差と子午治療に切り替えました。
まずは陰陽交差で左の右側の神門を圧して、左脚を抱え込んでもらうと楽に出来ると言う事なので、テイ鍼で細かく神門付近の最大圧痛点に、バイオイエロー固定。右脚を同じく抱え込んでもらう時は、左の神門よりも左の孔最のほうが効果があるようなので、同じくバイオイエローを固定。
この時点で動作確認してもらったところかなり楽になったと言う事でしたが、腰方形筋にジャンプサインが残っていたので、直接リリースして治療終了しました。
赤い印は治療ポイントです。

今日来院された新患さん。
40年以上前にヘルニア、6年前に脊柱管狭窄症の手術の経験があります。手術の後は痛みも無く、まったくと言って良い程快調だそうです。主訴は右腰から脚にかけての腰下肢痛です。私には、腰方筋、中小殿筋、腸脛部のMPSだと思えました。
わざわざこのようなケースの患者さんに、神経を押さえつけても痛みは出ない!なんて事を現時点で伝える必要は無いですね。人は誰でも自分にしか分からない(自分でも分かっていない)色んな歴史を積み重ねて生きている訳です。
辛い思いをして手術をしたのに、それを否定されれば誰でも心地が良いものでは無いでしょう。下手をすれば、喧嘩になるかもしれません。手術で良くなった人には、それは良かったですね。と言って、今ある痛みを取る事に専念すれば良いだけですね。

カテゴリ:症例報告 ,首・腰の椎間板ヘルニア
ebara / 2009年09月28日(月) 16:12
顎の周りから首にかけて痛みを訴えて来院された30歳代の女性の患者さん。
明確にココが痛いと言う訳でもありません。歯石を取るために口を長時間開けていたのが原因なのか?
小さな子供を抱えているのに、来月は外科的な問題で入院が決まっているストレスが原因か?いずれにしてもMPSだと判断して、赤い印の部位に1寸3分、1番鍼で単刺治療+徒手治療。すぐに症状は取れました。

1ケ月程前から、何の原因も無く右肩が痛むと来院された、30歳代の男性の患者さん。
可動域は問題も無く確保されています。腕を前で組む、後ろで腕を組んで伸ばすような動作をすると三角筋全体が痛むような感じ。
しかし、明確にココが痛いと言う訳ではありませんが、運動考察から罹患筋を考え置鍼治療。抜鍼後、動作確認をしてもらったところ、ほぼ痛みは消失しましたが、大腸経のラインにまだ少し痛みがあるようです。
言いかえれば、痛みの箇所が浮き彫りになりました。手三里の辺りに著名な圧痛があったので、ここに鍼で刺激を入れたところ、肩の痛みは無くなりました。

昨日、高いところから飛び降りた後、徐々に痛みが酷くなったと訴えて来院された、40歳代の女性の患者さん。
患部の圧痛、腫脹、熱感、内出血などの所見無し。歩くと赤い印の辺りが、痛いような詰まるような感じと仰ります。ある方向に動かすと症状が悪化する訳では無いようです。
器質的な問題でなくソフト系のトラブルと思えました。足根間をさぐると、地五会付近の反応が強く、脛のほうに響く感じがあるようです。
そこで、直接灸を4壮して歩いて貰ったところ、痛みはかなり改善。脛に関しては、陰陽交差で孔最に1番鍼にて雀啄刺激。同時に、地五会と孔最にバイオイエロー固定。再度歩いてもらうと脛の張りは随分と楽になったと仰ります。
まだ、少し違和感があるようなので探っていくと、解谿付近になんとも言い難い心地よいポイントがありました。ここを刺激しながら足首を他動的に動かし再度歩いて貰ったところ、症状の大幅な改善が見られたので、治療を終了しました。
追記
この患者さんは、バトミントンを本格的にされているようで、陰陽交差で利用した右の前腕はパンパンで圧痛点だらけです。フォアハンドのスマッシュなどをイメージすると、左足の踏み込みとも関係が深いものです。
陰陽交差を運動連鎖と言う観点から見ても合点がいきます。

10日程前に、自転車で転倒して手をついた時に受傷。救急外来でレントゲン異常無しの診断。シーネで固定をされていました。
仕事上いつまでもシーネ固定を続ける訳にもいかず、痛みが引く事もなかったので自分で固定を外して来院されました。念の為、舟状骨、月状骨を中心に触診しました。やはり骨折はなさそうです。
痛みの部位は、手首を使うと掌側の小指側、経絡で言うと心経にあたります。(赤印)陰陽交差で言えば膀胱経になります。足の4趾と5趾の間を押さえると痛みが楽になるようです。そこで、一番反応があったF5と金門(青印)にバイオイエローを貼ったところ、痛みが随分と楽になったと仰ります。手首の動きの制限も無くなりました。
