過去に治療を行った症例報告です。治療部位毎に経緯などをまとめています。左側のカテゴリ選択から治療部位を選択できます。
50歳代の女性の患者さん。
昨日、正座から立ち上がる際に痛めたそうです。勿論、このような軽い動作で痛みが出ただけですから、靭帯損傷などが伴うはず無いでしょう。痛みが長引き、MRIで半月板に損傷が見つかれば、その為の痛みとされるのでしょうね。
仰臥位で、足の4、5趾間の圧痛点を押さえながら、膝を屈曲、伸展してもらうと楽になったので、この部位にバイオグリーンを施しました。これで、左膝の痛みはほぼ無くなりました。
その膝をかばっていたので腰も痛いと言う事で、陰陽交差、子午治療の対象経絡上、右の孔最に一番反応が現れていたので、ここにもバイオ。
動作時痛改善確認時、腰の痛みは改善したが、痛みが少し残っていたのでダイレクトに徒手治療を施し治療終了。
・江原鍼灸整骨院. 電話 075-463-8639
・京都市中京区西ノ京御輿ケ岡町10番地
・営業時間 9:00~12:00 16:00~19:00(水・土 午前中)
・定休日 日曜日 祭日
若い女性の患者さんがお母さんと一緒に来院されました。
若い女性の患者さんの主訴は、初発は今年の初めに両足底の痺れ。
歩いていると感じない。
最近では、あちこちが過敏になっているようでピリピリすると言うような物です。
治療中は、あちこち触っても痛がる様子はありません。
整形外科にて原因不明→神経内科にて原因不明→整体治療数回で少し改善→膠原病、線維筋痛症の検査異常無し。
結果原因不明なので治療方法無しと言う状態です。
そして、一向に改善されない症状に不安と辛さだけが残っているような常態です。
お母さんは、たいした治療もしていませんが、以前あった頭痛や吐き気のような症状は随分改善されて、現在は殆ど感じないような状態です。
娘さんにも番長のところでの治療を勧めていたそうですが、お年寄りの行くような場所と言うような思い込みから、なかなか踏ん切りがつかなかったようです。
番長自身は診断権がある訳ではありませんから、上記図のような圧痛点の検査などしませんが、線維筋痛症と呼ばれる物のステージ1などの病態は、普段診ている患者さんの中にも結構な頻度でおられるように感じます。
多分、お母さんのほうも圧痛点を照らし合わせれば、ステージ1に該当するかもしれません。
お母さんのような病態をMPS、自律神経失調症、更年期障害、偏頭痛etc
と言っても大きく間違っていはいないようにも思います。
娘さんの方も、似たような物なのでは無いでしょうか?
多くの症状が簡単な筋肉の治療で改善してしまう事実があるにも係わらず、診断する側にそのような概念が無いから、原因が不明だから治療する手段が無い。
そのようにして医療難民は増えていくのでしょう。
しかし、即効で主訴が全て改善される訳では無いので、このような痛みの理屈を出来るだけ分り易くお話するのは、結構な時間も労力も必要になります。
それでも、お帰りになるときの表情が、来院された時とガラっと変化されていたりすると、こちらまで元気を頂いたような気分になっちゃいます。
つくづく正しい情報は良薬になると思える瞬間です。
トリガーポイント療法専門院の江原鍼灸整骨院.は、上記のような痛みや症状以外にも、筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)、筋痛症の患者様が多数来院される治療院です。
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カテゴリ:症例報告 ,自律神経失調症 その他の症状
ebara / 2008年11月24日(月) 21:40
ロキソニンは、痛み止めに使われる代表のような薬です。
この薬を飲んでも、ちっとも膝の痛みが引かないと言う患者さんがみえました。
上の図では理解しにくいかもわかりませんが、私の記憶が正しければ、例えばどこかに足をぶつけたとします。
まず、ブラジキニンと言う発痛物質が体内で生成され、次いで、それを増強するプロスタグランジンと言う物質が生成されます。
ロキソニンと言う薬は、プロスタグランジンの生成を抑制する働きのあるお薬です。
ロキソニンが効かないのは、その部位に発痛物質が無いと想像出来るのでは無いのでしょうか?
単に、筋肉の凝り、スパズム、痙攣etc と呼ばれるような物だから、ロキソニンが効かなかった判断しました。
患部のアイシング、内側広筋、外側広筋に単刺。
(1本の鍼で行なう手技)簡単な治療で、痛みが10→0になりました。
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今日の午前に、整形外科で、一人は腰椎すべり症から来る腰臀部痛と診断。
脊柱の触診においてもも、第4~5腰椎に、結構な階段状変形が触れて取れますので、すべり症が確かにあるのがわかります。
赤い印が痛みの強い箇所。
もう一人の方は、頚椎の3番、7番の椎間板の狭小化、それに伴う神経圧迫による、頚部と右肩甲骨内縁の痛みと診断。
診断されたて、ホヤホヤの二人の患者さんが、お見えになりました。
赤い印が痛みの箇所。
二人とも、鍼治療にて、痛みは随分緩和されました。
診断権が無い身分ですから、診断にどうのこうの言える立場にありません。
今後、痛みがぶり返すかどうか予測は尽きませんが、このような簡単な治療で、痛みが和らぐのは、MPSだと言えるでしょう。
二人とも、整形外科で満足行くような治療が施されていれば、当日、私の治療院に来る事が無かったのは事実でしょう。
40歳台の男性の患者さん。
昨日、首から肩甲骨内縁、上肢にかけて、激しい痛みを訴えて来院されました。
海外勤務が続いているようです。
突然、火曜日から激しい痛みに襲われて、近くの整形外科を受診されました。
レントゲン検査で、下部頸椎の椎間板変性で神経が圧迫されているのが原因と言われ、湿布と痛み止めが処方されているようです。
下部頸椎の変性を指摘される患者さんは多いと思います。
元々、下部頸椎においては、前屈、後屈運動の主となる関節なので、加齢減少で椎間板の厚みが、第3,4頸椎より少なくなるのは、ある意味当然の事でしょう。
頸椎の前湾が無いと言う指摘を受ける患者さんも多いと思いますが、これもいくらでも見られもので、気にする事は無いと思います。
番長自身、頸椎の前湾は殆どありません。
赤い印は痛みを訴えられている個所です。
菱形筋、棘下筋、肩甲挙筋を中心に簡単な鍼治療をしました。
昨日のブログでも取り上げてますが、敢えていつもより、細めの鍼を使用しました。
結果は、治療直後は、ほぼ症状は無くなりました。
50歳台後半の男性の患者さん。今までに、何度もギックリ腰を経験されています。
以前持参されたMRI画像でも、どのレベルだったか忘れましたがヘルニアがありました。
ここ数年は、海外へ単身赴任されています。
今回、右の股関節痛が長引くので、病院へ受診されたそうです。
医師による診断によると、股関節には問題は無い。
ヘルニアによる痛みだろうと言う事だったそうです。
赤い印の箇所に強い圧痛と、索状硬結がありました。
そこへ、鍼施術と関節へのマニュピュレーションのみで、痛みも無くなり、関節の動きも元に戻りました。
この程度の治療で良くなるのなら、MPS以外他に何が考えられるのでしょうか?
惜しむべき事は、何度も経験した海外でのギックリ腰で、動作恐怖症が植えつけられてしまっている事です。皮膚状態やお話される内容から、非常にストレスフルな生活を送っておられるようです。
ヘルニアの矛盾や、MPS、TPの概念をお話しても、一度植えつけられた動作恐怖症を克服するのは、容易ではありませんね。
60歳代の女性の患者さんです。
1月くらい前に、膝に水が溜って1度抜いてもらったそうです。
その後毎日のように通院して、患部に、電気、マッサージ治療するも、痛みは変わらず、腰痛まで出てきたので来院されました。
今日2回目の通院でした。
水が溜ったのは、滑膜に炎症があったのでしょう。
それは、収まったのですが、MPSが続いたままだったのでしょう。
膝の外側にはっきりとしたTPがあります。
このような場合、小、中殿筋にもTPが存在する事が多いものです。
ランナーズKneeと呼ばれる物に似ています。
膝と併せて施術をしました。
勿論この患者さんは、先述したような運動とは無縁です。
整形では、絶対に正座は駄目と言われていましたが、昨日と今日の治療で痛みは、ほぼ無くなりました。
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昨日、色々書きましたが、言える事は、痛みはMPS、原因はTPと言えるのでは無いでしょうか?
筋・筋膜性疼痛症候群やトリガーポイントの活性化の発生原因を考えて行くと、正直答えも出ない事を、あ~だ、こ~だと考える事になります。
シンプルに考えてTPへの治療すれば良い事です。
何故、今回姿勢や動作に改めて、目を向けるようになったのか、一つの症例をあげておきます。
患者さんは、30歳代の保育士さんです。痛みを訴えるのは、赤い印の菱形筋と言う部分です。
確かに、この部分には明確な圧痛が存在します。
TPチャートでいけば、菱形筋自体がTPとなります。
首を動かすとたまに、赤い部分に電気が走るとような痛みがあるそうです。
しかし、色々な動作をしてもらっても、痛みが再現する事はありません。
菱形筋は、互いの肩甲骨を引き付けるような働きをします。
TPの理論でいけば、もし、この筋肉が責任TPのならば、先に挙げたような動きを再現したら、痛みが誘発されるはずです。
再現性は無いけれど、首を動かした時に、たまに起こる電撃痛を加味して、よくよく問診してみると新たな問題が出てきました。
最近、途中入所の二歳児(これくらいの年齢が、一番手がかかるそうです)があり、毎日だっこの連続だそうです。
左手に子供をだっこしながら、右手で他の作業をする。と言う事になります。
だっこのポーズを自分でしてみると、常に左の肩甲骨を引き上げて、肩が落ちるのを防ぎ、そちらの方に首を傾ける動作をする事になります。
少し専門的に言うと肩甲挙筋や小胸筋を常に緊張させている訳です。
触診すると、案の定そこにも、結構な圧痛点が存在しました。
赤い印は勿論の事、そのような部分のフォローも施しておきました。
その治療が正しかったかどうかは不明ですが、それ以降治療に来られて無いところを見ると、良い方向に向いていると思います。
患者さんは70歳代の女性です。
膝の変形は見た目にも結構なもんです。
かなりのO脚で、内側広筋の萎縮もあります。
この女性は、お茶の先生をされているので、結構な変形でも、正座は出来ます。
昨日赤い印の辺りが痛いと来院されました。今日は、赤い部分は治ったが、昨日痛くなかった青い部分が痛いと仰ります。
この2日間は、赤い印、青い印のところに鍼治療をしました。
2日続けて同じ箇所に鍼治療をしています。
2日とも施術後は、すぐに痛みが無くなりました。
トリガーポイントのチャートにも膝周りの筋肉の関連痛が、スネの筋肉に出るような記載は無かったと思いますが、何故、初日膝に痛みが無いのに、青い印のところに鍼をしたのかと申しますと、大概の痛みは、運動開始のほうが痛みがきつく、動かしていくと次第に痛みが和らぐ事が多い訳です。
このような状態は、番長が学生だった頃は、変形性の関節症の特徴とまで言われていました。この女性の場合、正座した後に歩き出そうとすると、前脛骨筋(スネ)の筋肉が痛いと仰ります。前脛骨筋は、足関節を動かす筋肉なんですが、そこを敢えて無視して、歩く時に足関節より比重が大きい膝関節を重視したと言う訳です。
理論もクソも無いのです。
その診立てが当っていたかどうかわかりませんが、番長のように結果がすぐに求められる治療家は、結果が全てな訳です。
急性期はこのような治療を数回で治癒してしまう事が多いです。
痛みを我慢しているメリットは無いと思いますが、治療の押し売りは出来ませんからね~
鍼灸師でありながら、ツボとか重視する事はまずありません。
もう大半のツボの名前も忘れてしまっています。
いつも、指先だけが頼りです。
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以前、1度だけ来られた60歳代女性患者さんが、来院されました。
その時は、御主人共々、脊柱管狭窄症の病名の元、他で長く腰の治療をされていました。
御主人も1~2回の治療だけで終わっていましたが、今日の奥さんの話では、腰痛とはおさらばして、元気にグランドゴルフを楽しんでおられるようです。
結局、その時した治療は、ノーシーボの解除がメイン。
多分、このような患者さんが、読書療法だけでも、治るような患者さんなのでは無いでしょうか?今日の主訴は、赤い印の左僧房筋上部の痛みが主訴。問診で少し気になる部分がありましたので、咬筋や側頚部を触診すると、強い圧痛がありましたので、番長流(敢えて言うなら)の方法で、青い印を中心にTPリリースしました。
実際問題として、限られた時間の中で、患者さんを診ていかなければいけません。
そして、もちろん効果をださなくては行けません。
いつも、細部まできっちり、フォローしてあげられれば良いのですが・・・・
番長の理念として、何度も書いていますが、自分が患者なら、一番に自分自身に診てもらいたいか?
そんな、治療家を目指しています。
患者教育と言う名の元に、根拠の無い事を言い、不安を煽って患者さんを繫ぎ留めておこうなんて、ちっぽけな考えは皆無です。
番長の限られた引き出しの中にも、もう使っていないツールもありますし、錆び付いてしまったものもあります。
もう一度、引き出しの中を整理して、技術の研鑽をして行こうと、最近強く思う次第です。
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